尻切れとんぼが語る、精度と速度の話。

専門学校に通っていた時、授業で先生が言っていました。
「俺はパソコンの先生だけど、タイピングがそんなに速くはない。でもただ速いやつらよりはずっと(タイピングの試験で)点が取れる。それはなぜか。間違えないからだ」
仕事のやり方や日々の暮らしごとにも通じる、実は深いお言葉。
大人になってわかる、この言葉の真理。
世の中では『仕事が速い=仕事ができる』というイメージが強い気がしますが、本当に大切なのって、実は速度より精度なんですよね。
「仕事はものすごく速いけど、凡ミスが多いよね」
と、
「仕事は速くないけど、丁寧で間違いがないよね」
だと、後者の方が印象が良いような気が・・・するのは私だけでしょうか?
そして、ものすごくスピーディーだと、動きが雑に見えたりもします。
スーパーをうろついている時なんか、
商品を陳列するのがすごく速いけれど、置き方が雑だから傷んでそう、とか。
レジ打ちがすごく速いけれど、イライラしてるように見えるなあ、とか。
思ってしまうことも。。
(忙しいと心の余裕がなくなるものだと理解はしていますが、それでもこんなことを思ってしまう人とたまに出会うことがあります)
稀に、すごーく仕事が速いのにほとんど間違えない・・・!という人もいたりしますが、そういう方たちは仕事をこなすスピードの標準が人よりも速いのだと思います。
もしくは、徹底的に仕事の精度を上げて、よほどのことがない限り間違えないと胸を張れるレベルにまで到達したうえで、次のステップとしてスピードを手に入れた方。
私は初めて取り掛かる事に対しては、かなり熟考してしまう人間です。
自分の中に落とし込むまで、少し時間がかかるタイプです。
他の人と自分を比べて、焦ったり落ち込んだりもします。
でも、そんな時は先生の言葉を思い出します。
ただ速いだけのやつよりも、標準スピードで正確性のあるやつの方がいい。
慣れてきたらスピードってそれなりに速くなるんです。それでいいんです。
まずは地道に精度を高めていく。間違えないことを心がける。
続けていったら、必ず信頼を得られるようになります。
自炊歴十数年。
未だにスピードが上がる気配のない千切りを、とんとんとん・・・と地道にしながら、そんなことを思うのでした。