策士・マクドナルド

現代人は電気がなければ生きていけない。もちろん私もそれに当てはまるし、とりわけ、スマホやタブレットのバッテリーを気にしながら生活を送っている。
その中でも外出先で充電できる飲食店があるのは非常に助かる。その中でも特にありがたいのはマクドナルドだ。
店舗数の多さ、比較的清潔な店内、何より、最低100円の出費でコンセント付きの席を確保できることは、マクドナルドならではだろう。ただ一つの欠点を除いて。
午後に用事があるため、それまでマクドナルドで作業をする日があった。アイスティーを頼み、席に着き、バッテリーの持ちが悪い私のiPadを充電ケーブルに接続する。私は期限間近のレポートに手をつけ始めた。
大体1時間ほど経過した時だ。
人間、同じ体勢でいると身体中が凝り固まってくる。少し姿勢を崩したいな、と思っていると気づいたのだ。
背もたれがない。
そう、多くのマクドナルドのコンセントがある席には背もたれがないのだ。切り株状のイスと言えば伝わると思う。
やはり座位と言えども背もたれがないと首や背中に疲労が蓄積される。
机に突っ伏しても構わないが、別にそこまでする必要はない。今より楽な姿勢で作業をしたいのだ。ところが、背もたれのある席にはコンセントはない。
それに加えて、私のiPadは燃費が非常に悪く、多くのノートPC同様、コンセントに接続しないとバッテリーを湯水のように消費する。快適と電気双方が不可欠な逃げ場のない私は泣く泣くマクドナルドを後にした。
マクドナルドも慈善事業で場所を提供しているわけではない。お客が回転しないと儲けは得られないのだ。そのため、
比較的長時間滞在が見込まれるコンセント席には敢えて背もたれがないペナルティを設けることにより、多くの人は長くとも2時間以内で席を立つような仕組みを作っている。
中々やるな、策士・マクドナルド。
しかし、私の前方にいた同じコンセント席の女性は私が来る前からいた上、私が店を出る時も席に座っていた。
策士に勝つためにも体幹を鍛えよう。