知って良かったのか、知らない方が良かったのか

ううん、知りたくなかった…が正しいのかも。
そう思ってしまった自分が情けないです。

生まれて27年、交際経験ゼロで恋愛に対してもほぼ無頓着に生きてきた私に、半年程前から気になる異性が現れたことを、何度かノートに書きました。

今日は、約一ヶ月半ぶりにその人と会う約束をしていた日でした。私の都合に合わせて、ずいぶん前に有休までとってくれて。

しかし新型肺炎が流行し、状況が深刻化していく日々。直前まで移動手段や場所、時間帯などリスクの高そうな要素を取り除いて、短時間でも会えないか、お互い検討を重ねてきました(ちなみに私と相手は茨城に住んでいます)。相手は、私の気持ちを尊重してくれていました。

でも会うことで相手や相手のご家族、周囲の人々にうつしてしまったら…という想像を拭いきれず、土壇場になって私から「状況が落ち着いてから、日を改めて会いませんか」と切り出しました。

いつもFacebookのメッセンジャーでやり取りしていますが、声が聞きたいと思って、相手と電話しました。

話してみて、相手と私で新型肺炎に対する危機感に温度差を感じてしまい、少なからずショックを受けてしまいました。

「僕はかかっても誰も責めないよ」「ウイルスはもう蔓延しているのだから、手洗いうがい、マスクの対策以外に防ぎようがない。かかる時はかかる」と主張する相手に対し、今までどんな人と接した時にも感じなかったモヤモヤを抱いてしまいました。
しかも「明日の夜、友人から飲みに行こうと誘われた」ときた。その誘いを断る様子も感じられない。

ここまで書くと、読んでいる方の「この相手(とその友達)、危機感無さすぎだよ」という声が聞こえてきそうです。ぐうの音も出ません、はい。。

これは…今日会うのは勿論だけれど、明日友達と飲むこともやめるよう、説得した方が…と思いかけました。

でも、相手の人付き合いにまで口を出す義理はないのも事実。「飲みに行くの、やめたら」とは言えませんでした。相手と正式にお付き合いしていたら強い態度に出られたかもしれませんが、そんなのもただの言い訳。ただただ私が弱かった。

新型肺炎に対して、あまりにも危機感がない人を痛烈に批判する声がショートノートをはじめ、各SNSにも溢れています。

人命に代えられるものなど当然あるはずもなく、至極真っ当なことを主張されている方がほとんどです。それに対して異議を唱えるつもりなど毛頭ありません。

「僕は気にしないけれど、それでも会えないかな」という相手に対して、私は頭の中で必死に言葉を探しました。

先日、メッセンジャーでのやり取りの中で、私のことを「大事な人」と言ってくれた相手。

私は電話する前にメッセンジャーで「○○君(相手)は私にとっても大事な人だから、今会うべきではないと思う」と伝えました。それでも通じないのであれば…

「私が過剰反応しているだけかもしれないけれど、私の性格が(○○君と会うことを)許さないの。面倒くさい人間でごめんね」

こんな言葉しか出てきませんでした。それに対して相手は反対することもなく、あっさり「そっか」と引き下がりました。

その後はお互いの近況報告や、この状況が収束してから行きたい場所、将来のことなどを話しました。

割りきれない、何とも形容し難い、今の気持ち。

私はかつて投稿したショートノートで、相手の人のことを「好きな人」と表現したことは一度もありませんでした。いつも「気になる異性(あるいは人)」と表現してきました。

でも今回の件でこれだけモヤモヤしているということは、やはり恋していた、ということなのか。

そして新型肺炎をきっかけに、今まで見えなかった(いや、私が見抜けなかっただけか)、相手の一面を知ってしまった。

いい歳して男を見る目がなかった、とバカにされてもいい。

すごく会いたかった。

最後に会ったのが先月上旬。その数日後、相手から「(約束した今日までの間に)もし良かったらもう一度会わない?」と誘われ、でも年度末ということもあって時間の確保が難しく、断ってしまいました。

その後、事態がどんどん深刻化して、教える仕事を含め、本番や師匠の定年退職記念のコンサートが続々中止。一人で楽器と向き合う時間が増えたものの、心は晴れませんでした。

そして落ち込むにつけ、私の中で今日(3月27日)を楽しみに思う気持ち、期待がどんどん膨れ上がってしまいました。こんな状況なんだから会えない可能性も想定はしましたが、やっぱり期待してしまいました。

土壇場で相手に「日を改めよう」と切り出してから、すごくホッとしました。言い訳がましく書き連ねてしまいましたが、つまるところ私自身が会うことに不安があったんだ、とそこで初めて自覚しました。

私のことを「大事な人」と言ってくれた、あの言葉に嘘はないと思いたい、信じたいけれどやっぱり。

心のどこかで「相手も自分と同じ気持ちなんじゃないか」と都合よく解釈していたのでしょう。それを認めたくないと思いながら、認めざるを得ないこの自分。
笑い飛ばそうと必死です。

でも電話出来て楽しかった。声が聞けて嬉しかった。その気持ちも嘘ではない。今回の件だけで相手を否定したくないと思ってしまう、どこまでもお人好しな私。

ショートノートに初投稿してから約4年。行き過ぎた音楽バカの私がこんな女々しいノートを投稿する日が来るとは思ってもみませんでした。

…ヴァイオリン弾こう。