桜コワイ

いつだったか、ショートノートで誰かが紹介してくれた、青空文庫のブンゴウメール。なんて素敵なサービスなんだっ、と思って、わたしも3月からひっそりと登録したのでした。これ、名作短編を月に1つ、1日1通のメールに分割して配信してくれる、というもの。2~3分で読める分量なので、最初は物足りないなあと思ったのですが、この物足りなさが、逆に続きが気になってちょうどよいのです。
で、この4月に何が送られてきているかというと、かの有名な坂口安吾の「桜の森の満開の下」。実はわたし、読んだことがなかった。読みたいなあとは思っていたものの、なんとなく手が出なかったのです。でも、これを4月にちまちまと読むなんて、運営はお花見を楽しませないようにしているんじゃないでしょうか。もう読んだことがある人はおわかりかと思うんですけど、ねえ、これ、めちゃくちゃに怖くないですか?特に本日の配信分が怖すぎて、怖すぎて、ついノートに書いているという次第なんです。ひえぇえーってなる。心胆寒からしめるとはまさにこのこと。登録している方には、おわかりいただけるかもしれない。本日、4月16日の配信は以下から読むことができます。誰かこの気持ちを共有してくれー
しかもですよ、怖かったらサササーっと読んじゃえばいいと思うんですけど、これ今月まで終わらないんですよ。そういうサービスなんで。つまり、わたしの心が温まるのは、早くて5月というわけなんです。この鬼畜。わたしは、怖い小説が特に苦手、というわけではないんですが、分割されて送られてくるという、これがですね、恐怖を増幅させている気がするんですよ。早く読み終えてしまいたい。でもまだ半分なのかー・・・。
わたしのお花見ですか、今年は特に行っていません。去年京都の背割堤という場所に行ったら、もうとても綺麗で大変満足してしまいました。その去年の満足が、今年も続いているわけです。もうあの綺麗さを超えることはないんじゃないか、記憶を更新しない方がいいんじゃないかって思ったんです。おそろしや。夜桜って、そんなに好きじゃないです。城と桜、とか富士山と桜、とか、そういうのもあまり心惹かれない。桜は、青空の下にどーんと広がっているのがいいと思っています。それこそ、この「桜の森の満開の下」のパロディを森見登美彦が書いていて、その中に「シンバルを鳴らしたような」という桜の表現があるのですが、わたしはこれが大変お気に入りで、そういう桜が好きです。でもまさか、元ネタがこんなに怖かったなんて…。