備忘のための記録。コロナとは全然関... by まいこ | ShortNote

備忘のための記録。コロナとは全然関係のない個人的な問題である。
このところずっと、このままMさんと一緒にいてもいいのかという疑問が付きまとっていた。この違和感を無視してもいいのだろうか。10月まで返事を待つという約束だったけれど、もうほとんど恋人のようなものだし、わたしは冷静に判断ができるのだろうか。ただ誰かがぶっつりといなくなるのが怖くて、また大して好きでもない人と不幸な時間を作るんじゃないのか。
極々ささやかなことに嘘をつかれたことがわかった。浮気とかそういう話ではなくて、本当にささやかなことだ。でも、そうやって、自分を良く見せるために軽々と嘘をつく人だということがショックだった。
だって、また責められると思った。君が怖いんや。
そんなにおれが悪いんか!
嘘を指摘されて声を大きくする彼に、これはもう無理だと思った。怖いよ、と言うと、そうか、おれは言い返したらいけないんやな?とますます声が大きくなった。
もう俺のことは無理なんやな、という問いにずっと踏ん切りが付かなかったが、心から頷いた。しばらく静かに歩きながら、何か折衷案はないの?とMさんは聞いた。
Mさんは、わたしのことが怖いらしい。嫌われるんじゃないか、と怯えているし、自分の意見を押し付けられている、と感じるそうだ。いつも自分が正しいと思っている、と言われた。俺のことを馬鹿にしてる、って思う。
確かに、わたしは彼の話に納得できないことが多い。ソースの不確かなネットの情報を元に、何かを責めたりすることに、納得できない。友人は、話が論理的で納得できること、を賢さと言い、恋人に求める条件に入れていた。確かに、パートナーの意見に反感を持ったままでいるのは、わたしには容易なことではない。
不協和音は、これだけではなくて、わたしは彼といると、不自由を感じる。気を遣って、自由に誰かと会ったり、新しいことに手を伸ばしたり、そういったことができない。時々、辛かった元彼とのことを思い出す。そのときは、人と会えなくて、どんどん世界が小さくなっていって、そして彼だけしか残らなかった。Mさんが彼なりに努力していると分かっていても、わたしの足を引っ張っている、という感覚が、拭えない。
この状況は当時によく似ている。価値観が致命的に合わなくて、受け入れる努力をして、疲れ切って、でも離れがたい。自分から別れを切り出せない男の人の気持ちがわかる。自分の発言で相手が怒って、泣いて、そして去っていく、その流れに耐えられない。元彼に、俺のことを見捨てるのか、と声を荒げて言われたことを思い出す。俺のことを切りたいんか、切りたいんやろ、とMさんに言われると、その姿が重なってくる。その怖さと心細さに、わたしはいつも耐えられなかった。
折衷案というなら、1回リセットさせてほしい、とわたしは言った。離れる寂しさのためにこのまま10月まで過ごしても、わたしはあなたを受け入れられない。それがもうわかっているから今離れたい。もう一度友達として会えるなら、10月にちゃんと考えたい。
こんなことでいいんだろうか、と頭の片隅で思い、一晩たった今さらに思い返す。一度は、心から無理だと思ったのに。これで良いのかわからない。だから、わたしは10月の自分のために、このノートを残している。