タコさんウインナーの木

「あ、タコさんウインナー」
散歩道。そんなバカなと息子の指差す方を見ると…
あら、確かにタコさんウインナー。
見上げるとこんなお花が。
こんな金魚のように可憐なドレスを着たお花が、枯れたらタコさん。ふふふ、ギャップ萌え。
🐙🐙🐙
そういえば
娘が2歳になるくらいの頃、彼女は非常に小食だった。離乳食も一日中合わせても大さじ1杯分も食べないほどだ。
そんな娘に叔母が「久しぶりに作ってみたよ〜♪」と作ってくれた朝ごはんがタコさんウインナーと甘いスクランブルエッグだった。
「うちの子が好きでさ。なんか小さい子のごはんって…良かねぇ」
小さなお皿に並んだ小さなおにぎりとタコさんウインナーと黄色いたまご。
娘は「タコさん、かわいい…」 パクっと食べた。
続けて苦手なたまごもパクパクと食べた。
びっくり!ウインナーとたまごも、こんなに食べたの、初めて見た…!
「タコさんウインナー、好きなんだねぇ」
「ううん、私、そういえば作ってあげたことなかったの。そうか、タコさんウインナーだと食べるのね!」
私はいつも食べやすいようにと輪切りにしていた。
食欲は見た目から。当たり前のようで目から鱗が落ちた瞬間だった。
思えば、彼女はタコさんウインナーをきっかけに少しずつ食べる量が増えたのだ。
🐙🐙🐙
…そんなことを思い出していると
「ぎゃ!ウチュージン!」
息子が拾った“タコさんウインナー”の花を投げ捨てた。
虫?まさか、毛虫じゃないでしょうね!?
あぁ…
確かに。コレは…
タコさんウインナーだの宇宙人だの好き勝手言わせてもらったけど
ねぇ、君、ほんとは何て名前なの?