祖父とデートしたい

母が家にいないというのでまた料理をしようと思っていたのに、結局やらずに終わりそうな帰り道である。多分、母となんとなく性格が似ていると思うから、人に作るとなるとやる気が出るタイプなんだろうな、本来は。
料理ができるタイプの可愛い女の子になりたい。
1つの悩み事が解決したり、良い方向に向かうと、また違う悩み事が顔を出す。私は幸せになりたかったんじゃないのかな…
今日の昼、祖父からメールがきた。(祖父は未だガラパゴスケータイである)
その内容がおかしくて可愛くて、職場で言ったらみんなその後に思い出し笑いをするほど笑ってくれて嬉しかった。
恋人のことを言うのは迷っていたのに知っていた。メールは恋人のことを確認するために送ったと思われる。言うのを迷っていたのは、祖父が厳しい人だからだ。そして誰より私のことを可愛がってくれている人だから。
でも、そのメールの内容から、恋人のことは多分、否定的ではないのだろうと思った。
小さい頃、祖父とデートしたみなとみらい、水色の小さなウサギの人形を買ってもらったことを思い出す。ランドマークタワーのワゴンで買った。プリクラも撮った。未だに大切に机の引き出しに入れているのを知っている。
この前恋人と行って、ごめんねってちょっと思った。
もう1人の祖父は亡くなってしまった。絵と写真が好きな人だった。声ももう思い出せない。私にとって、とても大切な人だったのに。
だから、元気で健康でいてくれているうちに祖父とデートに行きたい。中華街へ出かけるたびに、私が好きだと言ったホタテの貝柱を買ってくるような、私の写真を友人や親戚に見せては可愛いだろって自慢したり、私の為に一切禁煙をしたような、祖父と。
23歳にもなって、未だ、呼び方は「じいじ」「じじ」である。頑固だしお喋りだし涙脆くて色んなことに細かくて、だけど絶対に私の味方でいてくれた人だ。
恋人のことを否定されなかったことが嬉しかった。また、ちゃんと話しに行こう。
いつか恋人のことを、私の大好きな人なんだよと紹介したい。その時は、ちょっと良い日本酒と、ばあばの美味しいご飯で乾杯したい。
祖父とのデートプランに、お酒が入ることが不思議だ。