企画制作会社にパートさんを雇うまで(4)

話せばわかってもらえる!予想してたよりうまくいってる!と思っていたら、現実的な問題にぶつかった。
うちは零細企業なので、即戦力になる転職者以外、新人さんの雇用はコスト的な負担が大きい。とくに経験が少ない人・ブランクがある人は、戦力になるまで他の社員がその分を稼がないと赤字にしかならない。
だから今まで、ほとんどは国の助成金を利用していた。正社員期間が○年以内、○歳以下などの制限付きで、雇用して数年間、国からお金が出る制度が色々ある。新人さんが育つまでの間、それでコストをまかなう。(こういう制度は政権によってすぐ変わるので調べる手間がかかるけれど、返済しなくていいのでかなり得)
今回は結婚退職した主婦の人の再雇用なのだから、助成金はきっとあるだろうと、私は勝手に思い込んでいた。
ところが調べても見つからない。社労士さんにメールで相談(軽い相談は無料)してわかった。
(現在の制度では)正社員ではないパート雇用の場合は母子家庭の親を雇う以外は助成金が出ない。パートから正社員に昇格させるならその時点で助成金が出る。
そうだった。国は非正規雇用に冷たいんだった。
当初の考えでは、パートさんには毎日来てもらうのだから、それなりの時給で、社会保険にも入ってもらって…と思っていた。でもそれでは会社の負担が大きすぎる。
そして、時給を下げて保険にも入れてとなると、パートさん自身の手取りが少なくなりすぎる。
パートさんが夫の扶養のまま働くなら、出勤日を減らすしかなくなる。
社長と会計士さんと相談して、時給と社会保険の計算して待遇を数パターン出し、パートさん候補の方と話し合って折り合いをつけることになった。
折り合わなければ、この話は頓挫してしまう。そう考えて私はこの時期ものすごく焦っていた。 
会計士さんからの連絡を遅く感じて、自力で計算しようかとも思ったけれど、専門外すぎて難しく業務をしながらでは無理だった。
私がやきもきしている間、実は社長が、パートさんを雇っている別会社(別業界)の社長さんに相談しながら、昇給と評価のシステムを作っていたことは後から知りました。
折り合いがついたのは、最低時給から始めて、しばらくは夫の扶養のまま、限度を超えないように出勤日を調整する(休みを入れる)、その後は評価に従って昇給し、扶養を外れる金額になれば保険に入ってもらうというもの。(評価がある=戦力ということだから)
休む日があっても社員が協力しあえばいいという認識がいつのまにかできていたこと、パートさんが低い時給を受け入れてくれたこと(それでもうちで働きたいと思ってくれたこと)が嬉しかった。
あと少し続きます。
(続き)