テニスコートのないテニス部(2)

高校2年で硬式テニス同好会を作ったが、テニスコートは与えられず、それでいて1年生の新入部員は50人を超えていた。幸い高校の近くに市営コートがあり、学校帰りには壁打ちはできたが、それ以上は何もできない。部費は月額500円とした。その金を貯めて月に二度は市営コートを2面借りて練習場所を確保した。しかし月額500円は高校生にとってはかなりきつく、3ヶ月もたつと金欠状態になった。やることは陸上部のように学校周りをひたすら走る。走る。中学校のときは学校の周り10周走らされたりしたら、まるで拷問のように感じたが、この状況では、20周しても時間をもて余しがちだった。お陰で学年トップ10くらいの持久力はついたが。
当然、下級生の1年生は、適正規模まで(?)減っていった。
学校ではかなり目立った存在だったかもしれない。硬式テニス部を作るとアピールしまくっていたので。それが蓋を開ければ陸の上の何とやら。いま思い返せば、はた目から見るとかなり格好悪かたろう。悲しいくらいに。陰口はたたかれていたのは分かっていた。後ろ指も指されていたのも分かっていた。でもその当時は全く気にならなかった。というより、そんな蔑みは眼中に入らなかった。オレは歴史に残るくらいの凄いことをやっているんだという思い込みが、自分を掻き立てていた。今思い返して見ても、不思議なくらいハイで異常なくらいのエネルギーだ。
そんな自分と行動をともにしてくれた同級生には、感謝しかない。かなり迷惑だったろうと思う。ほとんど道連れのようなものだが、結局、3年生の引退まで付き合ってくれた。不思議な高校生活だった。
つづく