40日目。 昨晩の飲み会で、IT業... by tokuige | ShortNote

40日目。
昨晩の飲み会で、IT業界の大先輩たちからみて、一人は友人が回復に2年間かかったのをみていて、もう一人は大企業でマネジャーをやっていて、まずその会社ではビルの屋上から飛び降りる人が結構いたと。鬱になると、産業医と連携しつつ、マネジャーが月一回コンタクトしなければならず、これがなかなか大変だったらしい。そんなもんだから、2か月して元気そうにしているのを見てほっとしたようだ。
もう少し若い知人は奥さんが飲み会だからと、9歳と4歳の子供を連れてきた。
私は初めてノンアルコールビールを飲んだ。普通にビールを飲んでいるのと同じように過ごせたので、今後も飲み会はこれで行こうと思う。
朝、御堂筋線を北に行き、前に住んでいた街の、毎日のように通っていた喫茶店のマスターに会う。5か月くらい前に会って以来。鬱になって休職したことを話すと、業界ではナンバー1の会社の支店長から独立後に苦労した話を聞かせてもらう。
孫もいるから、新聞の投書で登校拒否している中二の子供に対して、戻るのに何年かかってもいいという気持ちで見守っているというのを見て、そこまで覚悟を決められるのはすごいと思ったなどと言う話も聞いた。経験すると世界は変わって見えてくる。
今度は中之島の香雪美術館に向かう。
駅で、そういえば、前職の事実上の面接のとき、その前の会社を病欠して、新大阪から江坂まで歩いて行ったことを思い出した。
何者になるのではなく、呑気ものになろう、と前回の転職の時に思っていたのだけど、その前の転職の時は確かに呑気ものだったな。
香雪美術館は、鳥獣画で有名な高山寺の明恵上人の展示をしていることを、知人の紹介で知って、興味を持って行った。香雪美術館は新卒で入った、今はない、奇妙な会社の事務所のあったビルのすぐそばだった。
その後、JR福島駅で、友人と待ち合わせていたので、歩いていく。
前職のデータセンターが福島らへんにあって、梅田から歩いて行ったルートを歩く。
一人で切り盛りしていて、データセンターに行くときは面倒なリリースとかで、空調がきいていて、夏は寒い。SSLのチェックを入れ忘れて、障害報告書を書いたことなどをぼんやり思い出す。
約束の時間の1時間以上前について、どの店にしようか探す。
福島周辺は個性的なお店が多いで、とりあえず、このあたりで探せばなんとかなる、というパターンがある。はずれにいい感じの店を見つけた。
高架下のその店の2階で、たしかイベントに参加したことがあったと思う。
10年近く前の話でオーナーは変わっているかもしれない。そのイベントを企画した知人は当時からアートを元気にしたいと言っていて、今や有名どころから資金調達もしているアントレプレナーになっている。
その後、どこか喫茶店に行けたらいいのだがと探しているうちに高級スーパーとまだ桜が残っている公園があったので、ここに来ようと思う。
6歳年下の友人は、彼が学生の時、社会人交流会の講師として招いた。
エネルギーがあり、危なっかしいやつで、それから、先輩面もしながら付き合って、もう10年近い付き合いになる。
3年ぶりくらい。ご飯を食べているとき、前回会おうとして会えなかったときに、とっておきのストーリーがある、というのが何だったかを聞くと、一緒に住んでいる女性が精神状態が不安定でなかなかハードなことがあったらしい。
私が現状について話した後、聞いた話は小説の世界のようだった。
ただし、医者に言わせればよくあることであり、誰にでもなりうることだという。
彼自身共依存になりそうなところがあり、でも今は覚悟決めた、と言う話をした。
私も今回、ここ15年、いつもお酒やその時関心のあることに没頭して、本当に向き合わなければならないことから逃げてきた、でも今回は覚悟を決めたんだ、と言うようなことを話す。
だから大丈夫とうなずく彼の前からトイレに立つ直前に、私は、でもね、控えめにいって、5回は覚悟を決めたつもりだったんだ、と言い残す。こういうことが言えるのは多少なりとも長く生きているから。とはいえ、彼ももう少しで30になり、そうなってくるとだんだん、6年という歳の差は相対的に小さくなっていく。
その後歩いて、スーパーでちょっとおしゃれなサイダーとお菓子を買って公園に行く。
昨日面接にいってそこで面白い経歴だと言われて自信がついたという彼が、前職では自動車業界のベンチャーにいっていて、そこで、子会社を赤字から数千万の売上を作って黒字転換させたが、それでも時給1000円のままで、辞めた、という話を聞いた。ちなみに、その時の直属の上司は元ホストで、ナンパして妊娠させてしまった女性がその会社の創業者の娘で結婚の条件として正社員として働くことだったらしい。
これもマンガみたいな話で、痛快で面白いねえ。と話して、ジュースを飲み終えたら、梅田まで歩いていくことにする。
私も武勇伝が大好きなんだけど、武勇伝っていうのは、いわばスパイスだ。
刺激的で彩ができる。でも、それだけじゃあ、だめ。
ご飯とおかずがあって活きるものだ。自分のために考えた言葉を、また先輩面して伝える。
大阪駅で、帰りは歩く気がしてたと彼がいう。
お互い、ちゃんと生活して、こんどまたゆっくり話しましょうと、別れた後のメッセージに返信する。次会うのが楽しみだ。彼がどういう状態であれ、ゆっくり話せれば、それでいいと思う。
今回の関西行きはとてもよかった。
今後のことはまだまだはっきりしないが、一つだけ、仕事では仕事以外のことは見せないようにしようと思ってきたが、せっかくこうした関係性を作って育ててきたのだから、今後はそういう経験も生きるような環境で働きたい、とは明確に意識した。
帰りの新幹線の途中で出入り口のあたりでストレッチをしていたら警備員が後ろにいた。
もちろん、すぐに去っていったが。前屈と後屈は確かに何を仕掛けているように見えなくもない。