日本で一番スター・ウォーズを楽しめなかった私


2013年2月。
当時、同年5月にディズニーランドのスターツアーズが「スター・ウォーズ:ザ・アドベンチャーズ・コンテニュー」にリニューアルされると賑わっていた。

スター・ウォーズシリーズを見たことの無い私は、年パス所有者として予習しておかないとスターツアーズが十分に楽しめないじゃないかと懸念していたのが全ての無念の始まり。
当時の私のスター・ウォーズの知識を列挙してみようと思う。

■ダースベーダー?って敵が出てくる。
■デーンデーンデーンデッデレーデッデレー♪
■宇宙の戦いの話
■光る剣で戦う
■文字が下から上に上がってくるあらすじ紹介

そう、私は何も知らなかった。
なーんの予備知識もなかった。
ただ、周りの人は「スター・ウォーズめちゃおもろい」と言っていて、スター・ウォーズをつまらないと言っている人は見たことがなかった。

高まる期待値。
絶対に面白いやつなんだ!スター・ウォーズは私をどんなふうに楽しませてくれるのだろう。ワクワクしかない。

スター・ウォーズの予備知識がまるで無い私をその時は誇りに思った。
私はこれからスター・ウォーズを楽しむ事ができるんだ!
そんなとき、私はある女性に誘われる。
同じくディズニー年パスを持っていた会社の後輩の矢部ちゃんだ。
矢部ちゃんは言った
「ウチめっちゃスター・ウォーズ好きでぇ、もう何回見たかわかんないですよ〜〜!もしよかったらウチと一緒に見ませんか〜〜??TSUTAYAで借りて来るんで!!」
私はもちろんオッケーした。断る理由がない。
こんなにスター・ウォーズが好きな後輩の事だから、きっと最高のスター・ウォーズ観賞会になるに違いない!私は確信した。

鴨が(スター・ウォーズファンが)
ネギしょって(スター・ウォーズDVD持って)
やってくるぞ!!!

当日、私は感謝の意味も込めて選りすぐりの一軍お菓子セットとDVDのお金を持って後輩の部屋に行き、雑談もそこそこにスター・ウォーズを見始めた。
なにせスター・ウォーズは6作品もある。長丁場だ。


早速可愛いアナキン少年に見とれる私。

(既にスター・ウォーズを見ている人なら分かると思うが、ここから既に罠は始まっていたのだ!!!!)

途中、手に汗握るようなスリリングな展開に私は思わず
「ひぇ〜〜〜!!!!これどうなっちゃうんだよ〜〜〜!!!」
と声に出てしまっていた。
すると後輩「あ、これは次に◯◯が出て来て◯◯するので大丈夫なんですよ




















はい??????




や、え????
言うの??


私は混乱した。
そして、その次の展開が終わるまで全くワクワクしなくなった。激萎えだ。

私「ネタバレ嫌いだから次の展開言われるの嫌なんだけど……。。」
矢部「あ、はい!」

そしてまた新しい展開になったときだ。
矢部「あ!!この◯◯ってのが◯◯で結局◯◯なんですよね〜〜」

私はあからさまに「ちょっと……」っという空気を出す為に少し黙ったりした。
それでも矢部ちゃんも矢部ちゃんでスター・ウォーズを見てテンションが上がっていてネタバレが止まらないのだ。
ネタバレ界の黒柳徹子なのだ。


矢部「わ〜〜〜これ◯◯が××で△△なんですよね〜懐かしい〜〜」

「矢部ちゃん!!!!!」
私は思わず大声で言ってしまった。

矢部ちゃんも「あ、すいません。。」
と言ってしゅんとした。

そして1〜3を見終えて4を見始めたら、おかしい。
急に作風が古くなっている。。
(エピソード3)
(エピソード4)

私はすぐに気付いた。













これ、4から公開されてるんじゃね??????
思えばずっとおかしかった。
あらゆる事が、何かを「前提」にしているのだ。

いろんな事がイマイチわからないけど、物語の中で明かされる事実だけを自分の中で要点として受け止めて見ていたのだが、このときにハッキリした。


見る順番間違えてるやつだ…………
矢部ちゃん……………スター・ウォーズ、好きじゃないのかよ…………よくもやってくれたな………

映画中もネタバレしまくって私知ってます感をアピールしてきてて………そんな……
気付いたけど、もう見るしかない。
あと、信じられないかも知れないが、矢部ちゃんはまだまだネタバレしてくる。
ネタバレ界の黒柳徹子だからだ。

矢部「あ!実はこの二人◯◯で、◯◯は◯◯の事を◯◯なんですけど、結局は◯◯とできちゃうんですよね〜〜〜」

私はたまらず矢部ちゃんの方をパッと見たら、矢部ちゃんはのび太くんがカミナリさん家のガラス割ったときの「しまった……!!」という顔をしていて、それすらも腹が立ってしまった。
信じられない事に、彼女は言葉を続けた。

「いや〜〜前見たの結構前なんであんま覚えてないんですけどね〜〜〜」
は?

あんま覚えてないから、私も予想を言ってるだけでネタバレじゃないとでも??

怒られたく無さすぎる後輩が、苦し紛れに無い知恵を絞って概念を魔改造してきた気持ちわかる???
私はもう黙って見る事にした。
その間も矢部ちゃんは「うろ覚え」という言葉のマジックパウダーをかけて襲いかかるようにネタバレの波状攻撃を仕掛けてくる。

そして、天才予想屋矢部のスター・ウォーズ未来予想はズバズバ的中(?)していった
私「ごめん、あんま覚えてないやつでも言わないでもらえる??」
矢部「昔見たっきりでうろ覚えのやつ言ってるだけなんでネタバレとかではないっすよ!!
私「でもさっきから全部言うとおりになってるじゃん。。もう全然面白くないんだけど。」
矢部「はぁ……」 

私はこの後、極度のストレスから偏頭痛の予兆である閃輝暗点が始まり、画面の半分が見えなくなった。
そして偏頭痛が始まりスター・ウォーズの内容が全く入ってこなくなった。
これが私のスター・ウォーズだ。
悲惨。


この、シリーズの最大の事実も、見る順番を間違えてる為最初からネタバレされてる状態だったので、全く「そんな……!?!?まさか!!!」とならなかったのが悔しい。
私の人生に、スター・ウォーズのワクワクはもう帰ってこないのではないかと思う。
みなさんも、シリーズ物の見る順番はお間違いないようお気をつけください。