30箇条の日

私のなかで毎年5月下旬のとある日を、30箇条の日と制定している。

30箇条とはなんぞや、ということになるが、「こうなりたい」「こう変わりたい」という叶えたい願いをとにかく30個ノートに書くのだ。

ポイントはいくつかある。
ひとつは、文末を必ず「◯◯する」「◯◯している」とすること。例えば「英語がぺらぺらになる」とか、「海外旅行に行く」とか。
「したい」「◯◯だといいなぁ」はダメ。叶えるために叶う文末にする。

ふたつめは、否定形は使わないことだ。「食べても太らない」とかはダメ。「食べても不思議とほっそり体型」に変換。

最後に、「自然と」「いつの間にか」などの副詞を使うこと。
「自然と部屋のものが片付いている」とか「いつの間にか5キロ痩せている」とか、ツラい気持ちが伴わなくても達成する文にする。


これは確か、テレビかなにかでやっていた「願いを叶えるノートの書き方」だったと思う。ずいぶん前からやっているので、元のソースを忘れてしまった。私は今年で7回目だったらしい。


初めて30箇条を書いたのは確か社会人一年目のことだ。

新卒で、地元で就職した。本当は別にやりたい仕事があったのだが、定時で帰れる受付事務の仕事を選んだ。両親ともに働いており、私が定時で帰って家事をすれば家族の生活が回ったし、親もそれを望んでいた。(当時は親も私自身も、私が家政婦かなんかだと思っていたのかもしれない。)

3年間働いてお金を貯めたら転職しよう。その間に、本当にやりたい仕事の技を今から身に付けよう。そうやって過ごしていた。

ノートには「やりたい仕事の技術が身に付き、上手になる」とか、できるようになれば役に立つから「難なく英会話できる」等書いた。

3年後。転職して、やりたかった仕事をするようになった。夢は叶った。叶えた。どっちだ。どっちだっていい。今はもうそれから4年目だ。英語もなんとなく、あの時よりは話せる。


叶っていないこともある。いつだったかやけくそで書いた「結婚する」は、叶う(自ら叶えようとする)気がしなくてそれ以来書いてない。我ながら発想が若い。


30個も書くから、だんだんどうでもいいようなことも出てくる。去年のものには「いいフライパンを買う」というものが書いてあった。まだ買い換えてない。今年は「いいヒールの靴に出会える」にした。


初めてノートを書いたときからずっと変わらず一番最初に書いていることがある。

「家族全員健康で仲良し。犬も元気」

今年も書いた。叶えたいことがなくなる時までずっと書くだろう。