昨日怒りをノートに書いたらスッキリ... by まいこ | ShortNote

昨日怒りをノートに書いたらスッキリした。書いただけじゃなくて、ノートにハートを押してもらえる度、わたしの怒りのゲージは目減りしていった。怒りというのは承認欲求に近いらしい。ハートの通知があると、うんうん、そうだねえ、君の言っていることもわかるよ、腹が立つねえ、とただ穏やかに肯定してもらっている感じがある。実際はそれぞれ違うのかもしれないけど、とりあえずそういう感じがある。それでわたしは矛を収めた。
夜Mさんが、誕生日おめでとうを言いにやってきた。(そう、実は誕生日であった。)今日まで生きてきてくれてありがとうな、と彼は言った。Mさんのくせに、肝心なところで核心をついてくるじゃないか、とわたしは思った。たとえそれが、歴代彼女に都度言っていることだとしても。しばらくして、もう怒ってない?と彼は聞いた。いつものキラキラした目で。うん、怒ってないよごめんね。
君の発言はとても不愉快だ、というかなりきつい言い方をわたしはした。今、口を開けば辛辣な言葉しか出てこない、とわたしはわかっていたが、Mさんは不満があるならちゃんと言ってくれ、と食い下がった。嫌な思いをしただろうと思う。
彼は細身のドライフラワーのブーケをくれた。ドライフラワーてな、揺るぎない信頼て意味があるねんて!揺るぎない、やで!
あんなに酷いことを言われたのに、なんて懲りない人なんだろう、とわたしは感動のような動揺を感じた。わたしは揺らぎまくっている。君とやっていくのは無理だ、と割としょっちゅう思っている。だけど面と向かうと、それが覆される。どっちが本当なんだろうか。
あっ、あのドライフラワーめっちゃええやん。どないしたん。
部屋に飾ると、Mさんはわざとらしく聞く。いつもの茶番である。
これ、もろてん。
ええなあ、誰にもろたん?
ストーカーにもろてん。
おれ、ストーカーなん?と聞くのがいつもの流れだが、この時は真顔で、「ストーカーにプレゼントもらうって、やばいよな?どういう神経なん?」と返ってきたので笑った。
わたしは、Mさんとしょっちゅう喧嘩をしている。概ね、1人の時間が足りなくなったわたしが扉を閉ざし、それにMさんが傷ついてクレームを発する、というパターンである。これは、長時間留守にして帰ってきたら、室内犬に部屋を荒らされている感じに似ている。ドアを開ける前から、ちょっとやばいかもな、という手応えがある。そして案の定、おれを寂しくさせたな、という恨めしい目で睨まれる。だから、最初っから恋愛脳とは優先順位が違うって言ってるじゃないか、というのがわたしの論理である。でもそれが犬に通じるわけがないのだから、飼ってはいけないのだ。でも多くの人がそうだと思うのだが、ぶつくさ言いながら片付けをして、結局愛犬の機嫌を取ったりする。あーあ。