名も、顔も知らない、匿名の誰かに悪... by 華子 | ShortNote

名も、顔も知らない、匿名の誰かに悪く言われてしまって、それをまともに受け止めて苦しんでしまうというのは、ものを作って発表する活動をしている人ならば、誰もが一度は経験することだと思う。

友人が、まさにその苦しみの真っ最中だったので、そういうのはまともに受けなくていいんだよ、と告げたら、でも……と煮え切らない様子だったので、こう説明した。

「だって、モブが何を言ったところで、物語の本筋には絡んでこられないでしょう?」

あなたの人生という物語の主人公は、あなたである。
あなたから見て、名も、顔もない人物は、モブである。

ただ、そのモブが主人公の物語の中では、あなたは、名も、顔もある、重要人物として登場している。
モブは、あなたを、あなたが主人公の物語から引き摺り下ろして、自分の物語の登場人物の一人に取り込もうとしている。

その罠にかかってはダメ。

自分の物語を生きなくちゃダメ。

モブを主役にして、自分はエキストラの通行人を演じるようなことをしちゃ、ダメ。


中には有益な批判もあるかもしれないし、という不安に対しては、
「物語の本筋に絡んでくるほどに的確な批判なら、モブじゃない、ちゃんと名前のある人物から発信されないとおかしい。それが、物語のセオリーだから」
と説明しておきました。