元気を出して

「おじん、この頃、よう転けよるで」
午前4時に息子からLineが届いた。
大学に通う息子は、私の実家で祖父母と暮らしている。弱々しくなった祖父母のちょっとした様子を知らせてくれるので、とても有り難い。
「大丈夫よ、半分寝惚けてただけ。心配ないわ。〇〇(息子)が飛んできてくれたから、助かったわ。」
と電話口で母が言う。
楽天的な母とは対照的に、些細な事でしょんぼりしてしまう父。母に発破をかけられている様子が目に浮かんでくる。
中学の頃に戦争で両親を亡くし、戦後の騒乱な時代を兄弟四人で苦労して育ったというようなことを母から聞いた事がある。
がしかし、そのような苦労話はしたがらず、私の父の記憶は、ひょうきんでお調子者、植木等の「スーダラ節」が大好きで、よく歌っていたのを覚えている。
わかっちゃい分っちゃいるけど
やめられねぇ ア ホレ
スイスイ スーダララッタ
スラスラ スイスイスイ
スイスイ スーダララッタ
スラスラ スイスイスイ…