見えること見えないこと

昨日とは変わって
綺麗な水色の水彩絵の具を滲ませた空。
風が少々強い、ボブにまで伸びた髪をもてあそぶ様だ。
遠足のお弁当には、ちくわきゅうり、唐揚げ、赤ウインナーときんぴらゴボウを。
彩りにブロッコリーやプチトマトも。
今日も有難いことにお仕事が入った。
午後からは病院。
間に合うかどうかギリギリの予約しか取れなかったため、お仕事の後片付けも放り出し自転車をかっ飛ばす。
母に早く病院に行きなさいと言われていた眼科へ…
瞳孔を開くお薬を点眼し、検査、検査、検査。
普段は裸眼だけれど、運転時や勉強会などでは眼鏡をかけている。
まずは眼鏡を作り直すことを勧められた。
他の気になる症状は加齢とともに、仕方ないと言えるんだそう。
しかし左目の検査結果に驚いた。
緑内障の疑いあり。
発症しない場合もあるが、要経過観察で定期的に検査を受けた方がいいとのこと。
緩やかに症状が出て見えづらくなったり、視野が欠けたり、最後は失明することもある病気なのである。
今すぐどうこうと言うことでは無い。わかってる。
しかし30代で疑いありと出るということは、更に歳を取り進めれば…
何となく私の行く末が想像できなくも無いだろう。
とりあえずメールで母のみに報告した。
少しだけ勝手に
ほんと、勝手に
おセンチになるつもりも無いのに
勝手に思ってみる。
娘が大きくなって反抗期も終えて
母親と友達みたいな距離になった時
一緒に映画を観たり、洋服を選んだり、
出来るのかな
息子が孫を連れてきた時に
今日は預かって遊ばせておくから、二人でたまには出かけておいでとお嫁さんを送り出してあげれるのかな
目を失うかもしれないって
怖いな
そんなことを少しだけ考えて
自転車を押して帰ってきた。
瞳孔全開でぼやけている道路、眩しくて目が開かない。足元がふわふわする。
フラついて、まるで白昼の酔っ払いみたい。
飲んでませんよー。心で呟く。
あと少しで背後を歩く人に大丈夫ですか?と声をかけられそうで、
出来るだけ足早になりお家を目指した。
鍵を開けてしかめっ面のまま
ただいまーと言うと
おかえりと、子供たちが先に帰宅していてお返事を貰えた私。
空っぽになったお弁当は
嬉しくて、嬉しくて、
少し悔しかった。