痔と災害

先日の地震があったとき、「これが手術直後だったならどうか」と考えた。
一番考えたくないのが、「手術の真っ最中に揺れる」ことだ。地震はいつ来るか分からない。もちろん黒川先生はきっちり完遂しようとしてくださることだろうが、流石に停電してしまうとどうにもならないんじゃないか。予備電源という手があるかもしれないが、あの古いビルでそこまで用意しているかどうか。あったら逆にびっくり。
地震や大雨による交通機関ダメージというのも、手術直後であればすごく困るだろうと思った。あの診療所には入院機能がない。手術後は経過をみていただく必要もあるから、毎日通わねばならない。もらう薬の量も最低限だ。痛い尻を抱えて大阪・梅田で代替バスを待つというのは、相当痛いというか、到底無理だ。周辺のビジネスホテルも満杯になることだろうし。深刻な状態で災害に遭わずに済んで、本当にありがたいと思った。
「交通網が止まった時も、なんとか先生・看護師双方ここにきたんですよ、なんとか」と看護師さんが話してくれた。たかが痔と侮るなかれ、本当にそれで苦しんでいる人にとっては必死だ。痛む尻を抱えて避難所生活なんてさらに苦痛の極致だし、避難所生活は便秘や下痢をさらに酷くし、痔も悪化しかねないだろう。手術をした直後の人だってなんとか患部を診てもらって、痛み止めを処方していただかねばならない。痔で死なないと言うが、まともな生活にならないと思うのだ。
地震がいつ来るかなんて神のみぞ知るだが、いつ手術を受けるか、その後世の中がどうなるかというのは、かなり運があるなと思った。