一国一城の姫

はやいもので、母親になって1年半がたとうとしている。
何度もいうけれど、44歳での後期高齢出産。同年代の女性にくらべて体力はある方だと思うけれど、それでも大変だなーと思うこともしばしば。でも、母親になって見る世界は今までと違っていて、それがとても刺激になり、充実した日々を送っている。
しあわせかって?
ええ、とっても、しあわせ。
でもね、周りから無責任に寄せられる
「までらいんさん 子供が持てて 本当に よかったね。」
の声に妊娠中から違和感を覚えている自分もいる。
実は、自分の中で40歳になったときに子供はもう持たないだろうと思った。それは諦める、という感情とも違っていて、自分の人生の時間割で出産・育児という単位は取れないんだなとか、子孫繁栄ということに限って言えばわたしは絶滅する種なんだな、とか冷静に受け止めるという感じだった。子供を持たないことが確定したと思っていたので、その後の人生設計をわたしなりに立ててきた。当時はまだ旦那さんとも出会っていなかったので、一緒に並走してくれるパートナーがいればいいけれど、ひとりで走っても楽しく充実した人生になるように、年をとってから人様に迷惑をなるべくかけないように、そんな人生にしたいと努力した。男性なら当たり前のことなんだろうけど大学卒業してからずーーーーーっと続けている仕事、これが人生の道標になってくれたのは本当に心強かった。子供をもたないなら、仕事を思いっきりしよう、と独立もした。
たらればになってしまうけれど、もし、旦那さんにであえなくても、幸せな人生を送っていると思う。
たくさん勉強して、仕事を大きくして。余暇では美味しいものをたべて、ちょっと運動して、スペイン語を習って、ピアノのレッスンを再開して、ひとりでも友達とでも国内外に遊びに行って、ちょっとボランティアして、毎日忙しくしていると思う。
たらればになってしまうけれど、もし、旦那さんとの間に子供を授からなくても、幸せな人生を送っていると思う。
毎日、ご飯の支度をしてから少し仮眠をとって、深夜の旦那さんの帰宅に合わせてまた起きて、ご飯を食べさせながらおしゃべりして。お休みの日には美味しいものを食べに行って、大きいお休みには海外にいったりして、いつまでもラブラブでいると思う。
パートナーがいようがいまいが、子供がいようがいまいが、自分が自分の人生を愛していれば、どんな形でもしあわせなのだ。
といっても、40歳すぎるまでは、自分の人生を愛することがわからなくて、自分をダメなやつだと思ったりしてつらかった。ある日、ふっとプライベートだけでも、自分が楽になること、自分が一緒にいて楽しい人、好きなものだけを配置することにしたら、とっても生きやすくなった。
自分自身をいくつになっても、いつまでも、お姫様扱いできるのは自分しかいない。
一国一城の主として、お姫様らしい振る舞いも要求されるけれど、わがままだって許したっていい。
つらいときも長かったけれど、わたしはいつも頑張ってきた。今の自分がその頃の自分にであったら、「よく頑張ったね。本当にありがとう。」って抱きしめてよしよししてやりたいなと思っている。