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 台風によって停電断水が続いている千葉県千葉市で養護学校の生徒が水遊びをしたことに対して「不謹慎だ」として批判が殺到したことに対して千葉市長が「自粛は自粛して」とSNSに投稿した。「不謹慎だ」という批判で水遊びが「自粛」になってしまわないようにという事なのだろうか。
 SNS上で他人の言動を「不謹慎だ」とか「謝罪せよ」とかいう投稿が目立つ。自分の正義で他人の不正義を裁くことが好きな日本人にとってそれが気楽にできるSNSは便利なツールだ。他人から自分の不正義を指摘された人間は正義は自分にありとSNSで相手の不正義を指摘する。こうしてSNSは正義と不正義の応酬になる。しかし応酬と言っても相手と直接喧嘩するわけでないから自分が正義だと思えばいつまでも正義だと思うだろうし、自分が不正義とは思わないだろう。相手もそうだ。
 「水遊びは不謹慎」と言った人は本当に不謹慎と思っていない。「不謹慎」と言った自分の正義に酔いしれているだけだ。「自粛は自粛して」と言った市長も同じで自分の言葉に酔いしれている。本当に水遊びの自粛する必要がないと思うなら、「こんな時でも見ず遊ぶは必要ですのでご理解を」と言えばいい。
 正義は必要だが、正義は国を亡ぼすと、誰か忘れたが古人が言っていた。SNSの出現で実感した。