今週はものすごく、ものすごく苛々し... by まいこ | ShortNote

今週はものすごく、ものすごく苛々していた。
仕事は片付けるそばから新しいものがやってきて、あっちをチェックして、これを試作して、あれを依頼して、こっちを発送して。メールのフラグを外して、ドーンと重たいメールが来て、またフラグ立てて。さすがに長年働いているから、優先順位を間違えたりはしないけど、気を張って疲れる。
そう思っていたら口唇ヘルペスになった。あーやだやだ。マスク、家にストックが残っていてよかった。息苦しくて気持ち悪くなるからマスクは嫌い。でもさすがに、仕方ない。
来月の九州旅行の手配もしなきゃいけないし、終末の登山の天気にも気を揉む。全部誰のせいでもないし、強いて言うなら自分のせいなのだが、わたしはずっとMさんに苛々していた。Mさんの嫌いなところばかりが頭に浮かんだ。だいたい、なんで付き合う付き合わないのプレッシャーをあいつはわたしに与えてくるんだ。勝手に好きでいるんじゃなかったのか。わたしは恋愛のことを考えるとだんだん苛々してくるんだ。
自分で冷静じゃないことはわかっていたけど、その苛立ちを自分の中で留めておくのに精一杯だった。触れるな危険。
そんなところに、会いたいとか、なんか機嫌悪いの、とか言われると、もうね、大爆発ですよ。ほっといてくれよーーと、暴れ始めるのですよ。
そしてわたしは暴れた。口唇ヘルペスのことを知っているのに、なんでマスクなのと人前でしつこく聞かれたのが嫌だった。部屋の引き出しを勝手に開けたのが無神経だと思うし信じられない。一度断ったことを何度も聞いてこないでほしい。会いたくないと言ったらとにかく会いたくない。たとえ地球が滅んでも。
わかった、おれのやることなすこと全てがムカつくわけやな、とMさんは言った。まあそういうわけです、とにかくわたしは今大変調子が悪いので放っておいてほしいんです。ということをわたしは電話で話した。これはもう、さすがに百年の恋も冷めるかもしれないな、と思いながら。
次の日、どうしても、10分だけでも、と言われてMさんに会った。Mさんは登山の安全祈願のお守りを持ってきていた。何を話したのかもはやよく覚えていないが、まいこがしんどいときもそばにいるねん、的なことを言っていた気がする。なんだか毒気を抜かれた。そしてごめんね、と思った。
あんまり酷いことを言っちゃいけないな、そのうち愛想を尽かされるかもしれない、そしたらそれは悲しいな、とわたしは思って少々反省した。
ところが今日の朝、突然電話で1時間後(9時)に一瞬だけ会えないかと言われ、わたしは再び怒り心頭に発した。女性の休日の朝に突然割り込んでくるなんて、どういう神経してるんだこんちくしょーめ。キレ気味に了承したので、Mさんは診察台を前にした犬のような怯えた顔でやってきた。事の重大さを理解するのが遅すぎるんだよ!