新宿の応援上映で世界が煌めき、浅草のストリップで泣いた週末

東京はすごい。
こんな独自進化した濃過ぎるカルチャーがそこかしこに転がってる都市が東京以外に世界のどこにあろうか。
そう思える週末でした。

一部の人が絶賛する「キンプリ」という男性アイドル映画を新宿バルト9の応援上映に、できごころで見にいった。

とにかくキンプリは凄いぞと。見ないとわからないぞと。
アニメも見なければ腐女子でもないので、見る前から見る意味が分からなかったし、見た後もストーリーは1から10まで意味不明だった。
でもストーリーの論理性とかそんなのどうでも良かった。キンプリはすごかった。もう一度言う、キンプリはすごいぞ。
http://kinpri.com/
なにがすごいのかは説明が非常に難しい。男子アイドルがプリズムスタア目指して、青春ダンスバトルを広げるとかそういう話なんだけど「裸で踊る男の尻から蜂蜜」とか、「自転車二人乗りでソフトクリーム、あーん」とか、「ストリートのカリスマが燃えるドラゴン呼び出して大剣出してそれを腹筋で受け止めて吹っ飛ばす」とか、「踊る裸の男が分裂する」とか、「天才シンガーソングライターが渡米するので空飛ぶ電車で天を駆け抜けお星様になる」とか、こう文章で表現しても頭おかしいことしかないんだけど、でももだいたい、実際ずっとそんな感じの映画。
そこに、サイリウムを振った女子達が、シーン毎にいちいち可愛い声で完璧に統率された集団ツッコミを入れ、音楽とともに絶叫が始まる。
とにかく胸キュンするべきか、爆笑するべきか、ドン引きするべきか、わけがわからないまま、その周りの絶叫女子たちと一緒に異次元空間を過ごすこと1時間。
最初は突如踏み入れてしまった異次元空間を楽しんでいたけれど、最後には、私もプリズムの輝きに世界が煌めいて見える体験をしました。
キラキラしてて、前向きで、爽やかで、世界が輝いて見えたの!!
ああ、もう一度行きたい!キンプリは電子ドラッグ、何だか知らないけれど、中毒性があった。これ系(?)初心者でも充分にその凄さを感じてきたよ。

よく仕事柄「体験のデザイン」とかいう言葉を軽々しく使うのだけれど、キンプリを体験せずに「体験のデザイン」語るとか、おこがましいんじゃないかと思うほどには衝撃的な体験でした。
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そして日曜日は、これまたなんとなく浅草行って、通りかかった日本最古で最大手のストリップ劇場、浅草ロック座に事前知識無しで踏み入ってみた。
カップル割7000円とかあったので、女性もウェルカムのはずなのだ。ドキドキして劇場入ってみたら、実際には男性(おっさん)95%だったけど。
ストリップ劇場というと、もうエロスと下世話の権化みたいな空間なのだろうと思うことなかれ。
女性の肉体美を堪能するための芸術空間だった。(私には少なくてもそう見えた)
1時間40分の公演時間の中で、7人のメインダンサーが踊る。1人ずつショーにはテーマがあって、私が行った時には、1人目はフラメンコ、2人目はチアリーダー、3人目は日本舞踊、4人目はサンバ、5人目はロボット、6人目はトライバル、7人目はバレエといった具合に。
でもストリップなので当然脱ぐ。全裸でみんなの目の前でブリッジして股を開き、片足は真っ直ぐ天を向いている。その度に拍手が起こる。
当然エロスもあるのだけれどそれよりも美しい。女性の体は美しいんだなと。見惚れてしまう。
今月で引退するという「かんなちゃん」のショーで、私は不覚にも号泣してしまった。
全裸で全身全霊を込めて笑顔で踊る彼女を見て、彼女の全力で生きるさまを見たようで、深く感激してしまったのだ。
彼女に比べて、きっと私は全力で生きてないし、努力もしていない。ステージですごく輝いているかんなちゃんを見て、涙が溢れてしまった。
その時は彼女が卒業することもわかってなければ、かんなちゃんなんてさっき初めて見知ったストリップ嬢だし、どんな人生送ってるかなんて全然知らないんだけど。

東京20年以上住んでるけれど、まだまだ知らないこと多過ぎる。
そんな東京のディープカルチャーに触れて、揺さぶられた週末でした。