7年も前のことを思い出して、じくじ... by まいこ | ShortNote

7年も前のことを思い出して、じくじくと心が痛んでいる。
昔付き合っていた人は、わたしの生い立ちを聞いて、可哀相だ、おれは絶対に殴ったりしない、と言った。でもその人は怒るとものすごく怖くて、物に当たったり、最後はやっぱり手を上げた。女の人を殴ったことなんてないのに、って、彼も最初は泣いてたっけ。
でも付き合う前は、楽しくて優しい人だったなあ。よく仲間内でごはんを食べに行ったりして、わたしは世間知らずをよくからかわれた。可愛い可愛いって言ってくれて。もっと自信を持ちなよ、うじうじしないで、謝らなくていいって、言ってくれた。
完全に相手に依存していたのに別れることができたのは、「この人がどうにか事故で死んだりしたらいいのに」って思っている自分に気づいたからだ。それから、「ひょっとしたら、この人はわたし以外の人と一緒なら、本当に理想の家庭を築くのかもしれない」と思ったし、それを長い時間をかけて自分に言い聞かせた。「本当にこの人といるべき人が相手なら、きっと怒鳴ったり殴ったりしない」。
おまえはおれのことなんか全然好きじゃないんだ、と何度か言われた。そんなことないよ、と言っていたけど、確かに好きじゃなかった。好きじゃないのに、変な同情心で付き合ったのが悪かったのだ。付き合うとき、わたしと一緒にいてこの人の失恋の傷が癒えるならそれでいいかな、とわたしは思っていた。必要とされて嬉しかった。わたしは彼に全然信用されていなかったけど、実際に好きではなかったし、確かに流されるように付き合い始めたのだから、疑われて当然なのかもしれない。
もし、あのとき付き合ったりしなかったら、全然違ったのかもしれない。彼の存在は、わたしの中でこんなにも黒々とした記憶にならなかっただろう。彼の後輩と3人で遠出したり、一緒に家でゲームをしたり。仲が良かった女の子との関係を疑ったりせず、夏にはみんなで花火ができただろう。付き合ってからは泣いてばかりで、そんな顔を見せることができず、みんなとどんどん離れていった。みんなで遊んでいたとき、本当に楽しかった。
また会いたいなんて全然思わない。でも、あの関係性は、得難いものだったな、と思う。わたしは、今少し寂しいのかもしれない。
なんだか泣きそう。