犬という生きもの

もともと僕はネコの方が好きだった。
記憶に残るかどうかぐらいの遥か昔に、実家に犬が居たけど、やっぱり印象に薄い。
とにかく僕自身はネコ派で、かつては独身時代からかくかくしかじかで、10年以上ネコと暮らしていたこともある。
それが犬と暮らすハメになったのは、今から2〜3年前のこと。妻と子ども達の策略に乗せられて、この家に柴犬を迎え入れることになった。
確かに、うちの柴犬はかわいい。
お世辞抜きで、ワンコモデルとかでもやっていけるのではないかと思ったりする。ご近所さんからも、ちょっとチヤホヤされたりしている。
でも、アホかもしれないと本気で憂うこともある。
こんな犬、我が家だけかもしれない。
犬という生きもの。
①飼い主の言うことは聞かない
②小学生は大嫌い
③食べ物には忠誠を尽くす
④お手はパンチレベルで繰り出してくる
⑤横断歩道の途中ででウ◯チをする
⑥ドシャ降りの雨なのに芝生でゴロゴロする
⑦川に落ちる
⑧近所の喫茶店のマダムには確かな恐怖を示す
⑨次女に対しては明らかに優位を見せる
⑩平気で飼い主を踏んで移動する
他にもいろいろある。
本気で、こいつ、アホかもしれないと思う。
でも、それでもいいのかもしれないと思う。
躾ができないのは飼い主である僕の課題だし。
毎日一緒に、この犬と暮らすこと。
それだけで楽しいことがたくさんある。
腹を抱えて笑うことが山ほどある。
トゲトゲした気持ちが柔らかくなることがある。
一緒にいられるだけで、それだけでいいと思える。
本気で出会えて良かったと思う。
名前は「あくび」
もちろん本名は違うけど、
ここではそう呼ぶことにする。