キャンセルになったデートとその代わりに入った用事のはなし

デートがキャンセルになること、それは付き合う前のカップルにとって、結構かなしい出来事なのではないかと思う。
やっぱり私と出掛けたくないのかな、だとか、僕よりもすてきな人に出会ったのだろうか、とか、脳裏をよぎる内容はいくつかあるはずだ。
なるほど、それならしょうがないねと言える理由を教えてもらっても、がっかりしないわけがない。
もし、そんなキャンセルが訪れたとき、そこにはどんな予定を入れるだろうか?
もし、デートに出掛けたとして、使いそうな金額を考えてみる。うんうん、ランチは食べるだろうな、カフェでお茶もするだろうか、交通費はこれくらいかな、などなど。
子どもではなくなってもまだまだ大人のデートには程遠いわたしは、こういった計算をしてしまうこともしばしば。
そうすればどうだろう?
その金額を握りしめて、友達と贅沢なランチに行けるかもしれない。いつものバーでもう一杯飲めるかもしれない。たまたま当日券が発売されることになった、大好きなアーティストのライブに行けるかもしれない。
そんなこんな、ある日のわたしは勢いでライブチケットを手に入れ、1人での参加ではあるものの大いに騒ぎ、そのアーティストのかっこよさにきゃあきゃあ声を上げ、心たっぷり充電の後、帰路に着いたのであった。
ふぅ、楽しかった。
行ってよかった。
心地よい満足感と、それでも手に入れることができなかったお金などでは絶対に買うことのできないデートという名のチケット。
振替公演はいつでしょうか。
やはり、そればかりが気になってしまう夜であった。