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ジェイクとのルームシェアが決まり、まずは引越しをした。
僕の場合は実家ありきなので、生活必需品と漫画を運ぶのみですぐに終わった。
ジェイクはというと、引越し当日に準備どころか整頓もできておらず、手伝いに来てくれた友人や先輩と共に片付けから始めた。まあ彼のズボラさは知っていていたので覚悟の上であった。しかしながら、天空の城ラピュタみたいなじゃがいもを発掘した時はさすがに驚いた。思わず滅びの呪文を言いたくなった。
そんなこんなで引越しを終え、いよいよ共同生活がスタートした。
家事の配役を決め、僕は掃除担当になった。最初はやる気だったが、ジェイクほどでは無いにしろ僕もズボラだったため、部屋は日常的に散らかり放題であった。
これでどちらかが潔癖だったら揉めるであろが、僕らの生活は平和的であった。
それぞれが怒ったのは、2年間の共同生活で1回ずつのみ。ジェイクが早朝にサッカー観戦で大騒ぎして、僕が寝られなかった時。それと、ジェイクが入浴中なのに、酔っ払った僕が給湯器のスイッチを切り、彼を冷水地獄に落としてしまった時だ。
しかしながら、喧嘩をしたことはない。
互いにKREVAが好きなので堂々とCDを流せたし、互いに固めの食べ物が好きなので米は固めに炊き上げた。
噛み合わない部分もあったがそれは、ジェイクはしゃもじを炊飯器の上に置き、僕は中に入れるという、しょうもない点のみであった。
そんな僕らの生活の中で、頻繁に行っていたのがパーティーであった。
引越しパーティーに始まり、誕生日パーティー、鍋パーティー、クリスマスパーティー、ベトナム料理パーティーなどなど。飲み会の二次会やイベントの打ち上げにも使用し、多い時には30人近くが訪れた。
ネットでカラオケも繋いでいたので、それはもう飲めや歌えやの大騒ぎ。
住んでいた建物の同階には僕らの部屋しかないし、下の階はオフィスだったため、夜は騒ぎ放題という素晴らしい環境だったのだ。
途中、一時的に一緒に住んだ人もいたが基本は2人だった。
僕らはこの2年間のルームシェア生活を通して、部屋はもちろんのこと、色んなものをシェアした。
嬉しいことやめでたい事があれば喜び合い、辛いときには励ましの言葉をかけた。パーティーをしてワイワイと楽しい夜もあれば、2人でしっぽり飲んだ夜もあった。 夢も悩みも語り明かし、飲み明かした日々。
お互いの強みや弱み、意外な一面なども知れていった。
感情を分かち合い、思い出を分かち合い、青春を分かち合ったこの日々を、僕らは忘れないであろう。