茨の道

自分に自信がないゆえに、自分の意見を押し通すことがとても苦手だ。
話の内容が理解できていなくても、的外れな質問をして笑われるのが怖くて、わからないままうやむやにしてしまったり。
意見を言っても、強めに反論されると急に自信が無くなってしまって、話してるうちに考えが迷子になってしまったり。
だから、人と衝突すると基本折れる側に立つタイプだ。
衝突しないことは楽だけど、同時に苦しい生き方だと思う。
中学生の時、合宿コンクールの伴奏者の取り合いになったことがあった。
伴奏は1クラス1枠しかないのだが、クラスで1番気が強い女の子と私の2名が立候補してしまい、話し合いでどっちがやるか決めてくれと言われてしまった。
私は「お互いやりたいんだしジャンケンで決めよう」と持ちかけたのだが、最終的に私が折れてくれるだろうと踏んでいた気の強い子からは鼻で笑われ、結局話し合いをまともにせず、私は折れてしまった。
いまだにその時のことを思い出して、唇を噛む。
あの時、あの子を敵に回してでも、伴奏をやりたい気持ちを押し通していれば良かった、と10年以上経った今でも思う。
話し合いの結果ダメだったわけではなく、戦わずに逃げてしまった自分が情けなく、後悔はずっとこびりついたままだ。
短期的に見れば、衝突を避けるのは簡単で楽な道だけれど、本当は悔しさや劣等感を引きずる、苦しい道なのだ。