あの子が来たのは先輩のせい

中間テストの最終日には素敵な喫茶店に出会い、そのテストの得点も3年間で総合的に一番良い点数を取った。テスト終わり恒例の席替えでも、廊下よりの最後尾の席を引き当てた。これはもう紛れもなく大当たり。でも「あの子」はやって来た。
ひょっこり飛び出て、触ると痛い。赤くなったり白くなったり。にきびちゃんである。
「にきびちゃんができるのは若さの証拠よ!」なんて親より上の世代は言うけれど、若さどうこうよりにきびちゃんに出ていってもらう方法を教えて頂きたい。
よくにきびちゃんが出没するのはおでことこめかみ。頬は避けているみたいだ。ただ今回にきびちゃんが現れたのはあご。よりによって体長も大きめ。
テストが終わってから最も悲しかったできごとである。
思い当たる原因としてはただ1つ·····
"ピザポテト先輩"
"ピザポテト先輩"は誰もが絶対1度はスーパーのお菓子売り場で見かけたことがあるであろう、カルビー社のピザポテトというポテトチップスのことである。
トマトとサラミのパウダーの上に、チーズソースがたっぷりかかっている。これが抜群に美味しい。初めて食べた時の衝撃は忘れられない。もちろん今でも好きなお菓子第1位の座をキープ。商品化してくれたカルビー社に敬意を払い、先輩と呼ばさせて頂く。
そんな逸品を、私は3ヶ月ほど口にしていなかった。
先輩は油で揚げたポテトチップス。食べすぎるとどんどん太り、それこそにきびちゃんが出没してしまう。食べたいけれど、体のことを考えてやめていたのだ。
ところが先日、無性に食べたくなった。口は先輩特有の、芳醇なチーズの香りが来る準備が出来ている。でも体のこともあるし……お金もないし……と食べるか食べないか葛藤していた。その葛藤がイライラに変わり、態度に出てしまった。
「たまにはいいんじゃないの?」という母の鶴の一声で、よし食べようと決意。部屋着のまま近くのスーパーへ。帰ってから久しぶりに食べた先輩の味は格別だった。いつまでも噛み締めていたかった。少しにしておけばいいものを、ついつい食べすぎてしまった。その代償が、きっとあごにいるにきびちゃん。
今後はまたしばらく、にきびちゃんが出ていくような優しい食生活を心掛けたいと思う。食欲の秋って本当に恐ろしい。