朝の3時に目が覚めた

夢を見ていた気がするが、全く内容が思い出せないくらい、唐突に覚醒した。
二度寝をする気にはなれず、スマホ画面の明かりを直視する気分にもなれず、とりあえず用を足し、牛乳を1杯飲み、ふと見た鏡に映った自分は、珍しく寝癖がついていなかった。それで興が乗ったのか、これまた唐突にドライブに行こう、と思った。
顔を洗って服を着替えて、財布だけ持って家を出た。当然外は暗くて、出歩いている人は見かけない。車に乗ってエンジンをかける。
さて、どこかに行きたいと思ったものの、どこに行きたいのかよく分からない。まあ走りながら考えるか、と駐車場から道路へ出た。
片道二車線の大きい道に出るまで、1台もすれ違わなかった。そこからも、ぽつぽつとトラックを見かけるくらいで、昼間とは違うなあと当然のことを思いながら、制限速度60キロの道を、制限速度を遵守して走る。なんだかゆったりとして贅沢な気分だった。
しばらく走って何度目かの信号待ちをしながら、近くの山の上に公園があったな、と思った。そこに行くことにした。
ラジオから知っている曲が流れてきたので、一人カラオケをしながら目的地に向かう。何度かトラックに追い越される。チンタラ走っててすみませんね、お仕事お疲れさまです、などと聞こえもしない声をかける。
公園には30分程で着いた。山に入ってからの道は街灯もなく、対向車が来ないといいなと思いつつ、常時ハイビームだった。あの青いランプが視界に入るとソワソワしてしまうのは自分だけだろうか。幸いにも対向車とはすれ違わなかった。
4台停められる駐車スペースには誰もいなかった。ビニール袋らしきものが落ちている場所を避けて停める。外はまだ暗かった。 寒くも暑くもなかった。
公園と言ってもベンチくらいしかないただの広場だった。景色は少し開けていて団地を見下ろせるものの、夜景というほど大層なものではなかった。なにより暗い。
結局少しだけ呆けて、やることもなかったので車に戻った。たぶん10分も経っていなかった。
山を降りて最初に見つけたコンビニに寄った。いつもはコーヒーを飲むけど、今日はなんとなくカフェオレの気分だった。
温かいカフェオレを飲むと、温かいかたまりが喉から胸のあたりにゆるやかに落ちてきて、お腹が空いたなと思ったので、家に帰ることにした。
家に着いたのは6時くらいだった。空が明るくなり始めていた。途端に眠くなった。無為な3時間だったけど、満ち足りた休日の始まりの予感と枕を抱えて、眠りにつくことにした。