ルーズヴェルト・ゲーム

著者:池井戸潤
大ヒットドラマ『半沢直樹』や『花咲舞が黙ってない』原作者。
何度も耳にしたことはあっても、ドラマを観ない私は作品に触れる機会がなかった。
映画はもっぱら洋画しか観ない私が、たまたま『空飛ぶタイヤ』を観たのがこの作品を手に取るきっかけになった。
池井戸作品には読み手の心を熱くさせるような登場人物が溢れている。
一人一人の置かれている状況や心情があまりにリアルで、息を飲んだり涙ぐんだり。
つい感情移入してしまい、読んでいてこれほど体力を消耗する作品は初めてだ。
エピローグが少しあっさりしていたようにも感じたが、理想的な夢物語で終わらないところが、より世の中のリアルを表現していて、この作品の良さなのかもしれない。
次は伊坂幸太郎の『サブマリン』『アイネクライネナハトムジーク』で伊坂ワールドを堪能して、また池井戸作品に戻ってこようと思う。
誰も自分を知る人がいない熊本のカフェでの読書。
そんな非日常が私の心を満たしてくれている、そんな気がする。