beautiful dreamer

先日、現場終わりで24時間営業のごはん屋さんで早朝、朝ごはんなのか超遅い晩ごはんなのか、よくわからんモノを食べていた時のこと。
狭い店内の隣には二人組の先客がいる。先輩と後輩のようだ。後輩は酔っているのか、周りお構いナシの大声で先輩に絡む。
「先輩〜、オレ納得いかねえんすよ。なんでアイツらが売れてんのかって。」
「そうだな。」
「アイツらのなんて芸じゃないんすよ。」
「うん。」
「オレ、先輩に売れて欲しいんすよ。だって超面白いのに。」
「ありがとう。」
「先輩が売れないなんて、おかしいんすよ。オレ言ってやりますよ。みんなに。だって、だって超売れて欲しいんすよ。売れなきゃおかしいんすよ。」 
芸人の先輩後輩だろうか。畑は違えど、自分も田舎から夢を持って上京したので、ついつい聞き入ってしまう。
自分たちはテレビや映画の裏側。彼らは表側。表側でテレビや映画に出られるのなんて、ほんの一握り。その影で表側に出られないたくさんの人がいるの知っている。
出られない人たちだって、面白い人もたくさんいる。でも誰かが言っていた。
「面白くて、才能があって、努力もしていて、人望もある。でもそんなヤツが売れるとは限らない。」
厳しい世界だと思う。だから心の中でエールを送らずにはいられない。
「先輩、オレ夢がある先輩が好きなんすよ。人の夢を笑うヤツらは許せないんすよ。だから先輩には超売れて欲しいんすよ。」
「ああ、きっと売れてやるさ。」
いつの日か、表側に先輩が立つ日を自分も楽しみにしている。