そんな言葉で愛を

インターネットでウケるワードといえば「寿司」と「ゴリラ」だが、これは扱いやすい銃火器のようなもので、使用すれば大抵が面白くなってしまう。
このワードを使っている人を逃げだと称しているのではない。 それがウケているのはコンテクストによるものではなくウケるワードによる反射条件みたいなものだということだ。

ある特定のワードを全員がオモシロだと認知したら、その言葉の賞味期限は過ぎてしまっているのかもしれない。最近はtwitterのおかげで、その盛衰が顕著になっている。瞬間的に特定のワードの流行が終わって、敏感な人たちはすぐに使用をやめるし、そうでない人たちは一生使い続ける。「パワーワード」とか出始めのときはちゃんとおもしろかったと思う。

流行り廃り以外でも、人によってこういう言葉を感じ取るセンスが異なるのが怖い。「パワーワード」や「語彙力」もまだおもしろいと思っている人が大勢いると思うし、自分が頻繁に使う語をつまらな認定している人もいるだろう。
最近では、「『サイコパス』って言葉使ってるやつつまんないよな」と言っている人がいてびっくりした。まだ全然おもしろいと思っていたから。でもたしかに「サイコパスじゃねえか!」というキラーツッコミとして使われすぎている節があるから嫌う人がいる気持ちもわかる。

できれば、こういう簡単に乗っかれるワードでウケを狙わないでほしい。
オタクが好きなものを語るとき、尊いしんどいありえん良さみが深いなんて言葉を使ってほしくない。誰かが作った既成の言葉で愛なんて語らないでくれ。自分で言語化しなければ何も想っていないのと同義だ。
弁才を求めているというよりは、滾る慕情を流行の言葉で安く済まさないでほしいと思っている。最&高と言うくらいだったら、絞り出した「本当に良いんですよ…」の一言の方が余程マシだ。
画像は次にバズる「ゴリラのおすしやさん」です。