君と私 3

心地良い日差しと風に包まれながら眠る時間は幸せだ。それは彼もそうなのだろう。
たまの休みに共に眠る昼下がり、微睡む顔をを見つめながら夢に落ちる瞬間が私はとても好き。
『ぁあ〜……』
か細い鳴き声と、遠慮がちに触れる前足に微睡む夢から覚める。
「ん…あぁ…起きたんですか、どうしました?」
優しく撫でると少し目を閉じて、また触れる足。
『にゃぁあ〜』
先ほどよりも強めの声は、何かを求めている。
気だるく起きて先駆ける彼の後を追えば、それはいつもあげるご飯の器。
「…ご飯、ですね。でもまだご飯には時間があります。最近食べ過ぎですよ。ほら、少しここにお肉がついてます」
頬を軽くつまんでも怯むことなく、君はねだることをやめない。
「ダメです、ダメですよ。ご飯はまだです」
『にゃぁぁ〜にゃぁ〜』
諦めることなく足元にまとわりつく君は、自身が可愛いことをわかっているがごとく甘えてくる。
そんな上目遣いは卑怯です。
「でも健康のこともありますから、遊んであげるからこっちおいで…」
抱っこをして、気の済むまで甘やかして、気がつけばもう外は暗い。さてそろそろご飯の時間かな、と思えば何に満足したのか膝の上ですやすや寝る君。
「あ…洗濯するの忘れました…」
そうして終わる休日もたまには悪くない。いつも振り回されてるなぁ…なんて思うことも、きっと幸せの形なのだろうと思う。