禁断の恋

先生と生徒との恋…昔、そんなドラマがありましたが、実際に見かけるとは思いもよりませんでした。
当時の奥さんは高校一年生で、(便宜上“A子”さんとしておきましょう)彼女は勉強が大の苦手で成績も下から数えた方が良いくらいで兎に角勉強がからっきしダメな子でした。
そんな彼女を見て不安に思ったのか、両親は一人の家庭教師を雇いました。それが彼女の旦那さんになるB先生との出会いだった訳です。
勉強嫌いな彼女ですからB先生がいくら言っても効果はなく、B先生も色々な策を考えてはいましたが彼女には効果なく万策尽きた感じでした。
A子『あのさ、(B)先生。ハッキリ言うけど化学の元素記号とか鎌倉幕府が1192年にできようがそんなことって将来生きていくのに必要あるの?』
…と、言う始末。屁理屈で返してきたA子の言葉にBは返答出来ず、黙っていたわけです。彼女は突然ベッドにゴロンと寝込び、
A子『だったらさ、先生!私が成績良かったら付き合ってくれる?』
と、突然Bに向かって言うわけです。Bは冗談で本気じゃないよな…と思いつつもそれで勉強してくれるならと、つい二つ返事で…
B『わかった!それで成績が上がるなら何処にでも連れて行ってやるわ!』
…と、言ってしまいました。翌日から彼女の様子がガラッと変わりまして、いつものように彼女の部屋に通されたBは驚く訳です。彼女の両親も机にしがみついて勉強している彼女を見て、
A子の母親『先生!あの子に何言ったんですか?急に勉強しだしてるんですよ。私達が何を言っても勉強しなかったのに!』
A子の父親『本当に驚いてますよ。アイツがあんなに頑張ってるのを見たのは初めてですよ。』
元々彼女はやれば出来るタイプらしく、順位も下の方から段々と中くらい→上位と順位が上がってきたんです。年度末最後の考査ではついに学年50番台にまで上がってきました。
A子『先生のおかげでだいぶ成績が上がってきたでしょ?前に言ったよね、“成績が上がったら私と付き合ってくれる”って。私は忘れてないからね!』
Bは焦りました。冗談でしかも彼女のやる気を出させるために軽く返事しただけなのにこんなになるとは。でも言った手前、付き合わないと…いや、そんなことしたら犯罪だしな…と悩んでいたんです。
B『いやいや、成績が上がったのはいいことだし、褒めるけどさ…それで満足したらまた元に戻っちゃうよ?だったらせめて高校を卒業して大学に入ったらでも遅くないよ?A子ちゃんは将来は何をしたいの?』
A子『えーっ、先生…約束違うじゃん!先生と付き合いたいから頑張ったんだよ?あ、でも先生の言う通りかもね。将来なんてまだ考えたことないけど大学に行けばやりたい事とか見つかるかもね。わかったよ…約束したからね!今度は先生、惚けないでね!』
B『わかった…その時は先生も覚悟を決めるし、忘れないよ…』
A子『約束だからね?』
と、Bは何とか誤魔化したわけです。実はこの時、A子のことが気になりだしていたらしいんですが(笑)成績がうなぎのぼりで上がっていくA子を見て両親は引き続き家庭教師の更新をし、引き続き家庭教師を続けるのですが。
彼らは今どうしているか…というと。彼女は何と有名大学に入学し、
A子『ねえ、先生…来週は何処か行こうよ!』
B『先生はやめろって…もう先生じゃないんだから…』
A子『ごめーん!先生っていう方が慣れちゃってて。』
…だとか。先生と生徒のカップルの間に生まれた、職場の後輩の両親の惚気話でした。ごめんな、後輩!昨日聞いた話をネタにしちゃったよ(笑)