憧れの海へ

引きこもりの君に
海を見せたくて
海の輝きを知らせたくて
そんな私ができることを考えてみた。
1.絵に描く
ただ、本物じゃない
2.写真に撮る
これも本物じゃない
3.海水を運ぶ
それは「海水」だ
結局、
何にもできないじゃないか。
君に私が
できることは何もないじゃないか。
君もみたいだろうな。
あの青く光る空の下
どっしりと横たわる大海原を。
君も聞きたいだろうな。
囁くようなさざ波に
答えて漂うかもめの声を。
これは本物じゃないといけないんだ。
偽物なんかじゃダメなんだ。
君の手で
あのどこから現れたのかわからない
不思議な白い砂浜を
手にとってみてほしい。
そして感じてほしいんだ。
この世界にはこんな綺麗なつぶつぶが
こんな綺麗な水たまりが
たくさんあるってことを。
これを味わうためには
一番いい
とっておきの方法で
なければいけないんだ。
これだけは譲れないよ。
今の君にはきっと簡単なことだと思うよ。
さぁ。そっと手を繋いで。
さぁ。私と一緒に。
今から
海に行こうか!