アメリカ人の秋のかぼちゃへの想い(重い)

 かぼちゃはアメリカの秋の一大イベント、ハロウィンに欠かせない野菜です。観賞用と食用に分かれていますが、いずれもオレンジがかった薄い黄色から濃いオレンジ色のものが多く、日本のような緑色のかぼちゃはあまり見られません。
 ハロウィンのシンボルカラー、オレンジ色は秋の収穫や太陽の光を象徴しています。その対照色として使われる黒は、冬の夜や暗闇、死などの象徴。この2色は、ハロウィン祭の起源である古代ケルト人の収穫祭と死者の霊魂が戻ってくる日の象徴であり、明るい太陽の季節の終わりと暗い冬の季節の始まりという節目も表しています。そういった背景からか、アメリカ人たちの秋のかぼちゃに対する想いは尋常ではありません。洋服やアクセサリーはもちろん、ベッドカバー、スリッパ、食器、テーブルクロス、玄関マットなどありとあらゆるものがオレンジのかぼちゃ柄で生産され、かぼちゃそのものと同じくらいかそれ以上の勢いで販売されまくります。

 また、この時期は全米各地で「巨大かぼちゃコンテスト」が開催されます。特に毎年9月にワシントン州で催される Giant Pumpkin Weigh-In は有名で、もはや言われなければかぼちゃとは分からないような超巨大かぼちゃが一堂に並べられます。その様子を収めた写真を添付しましたが、人と比べるとかなり大きいことがわかります。2019年のGiant Pumpkin Weigh-Inで優勝したのはJoel Hollandさんが出品したもので、その重さはズバリ、1388lbs ≒ 630kg。過去には1トンを超えるものもあったのだそうです・・・。私はこのコンテストを何回か観に行ったことがあり、これらを一体どうやって収穫して運んでくるのか、この後どうするのか色々疑問が湧きましたが、あえて聞きませんでした。皆さんもぜひ想像してみてください。「重い」という普通の表現以上にどう言っていいかわからないほど巨大なのに、単に鑑賞するだけなかぼちゃのことを。