若いという暴力

若さがあれば、未来への可能性も行動力も体力もある。老いていくと、それがどんどんなくなっていく。
歳をとるということは、マイナスしかないと感じてしまう。
6限の授業を終え、あとは帰るだけ。三連休前の金曜日。ホームルームを終えたらさっさと学校を出た。連休前のこのワクワクは止められそうにない。でもまずは家へ帰らなくちゃ。乗り過ごしに注意して、電車を乗り換える。
いつもなら帰宅ラッシュの前の時間、ホームで電車を待つ人はあまりいない。だが今日は制服姿の中学生と思われる生徒が15人程度、ホームの先頭にある自販機のあたりにタムロしている。中学生でなくても年に数回、電車が混むことがある。この時間で混んでいるなんて今日はハズレだ、なんて思いながら乗車。
さすが連休前といったところか。小さな子供から、30代くらいの女性、お年寄りの方までさまざまな世代が既に乗車していた。そこに先程の中学生軍団と私を加えたら、人が集まりすぎて話し声が気になるレベルである。

これだけであれば何も書くほどのことではあるまい。

電車が走り出して5分程、駅に到着し発車を待っていると、「先を走る電車の安全確認をしております」という車掌のアナウンス。
それまでも散々騒いでいた中学生軍団であったが、尚のことザワザワし始めた。目的の駅に着いたら電車を早く降りたいのであろう、ドアに顔をくっつけている障がいのある方に、1人の男子がちょっかいをかけ始める始末。国語数学も大切だが、もう少し学校で公共のマナーについて教えて欲しいところだ。
5分程してまた走り出す。駅手前でいきなり急停車。中学生軍団はバランスを取れずによろけ、びっくりした、何事、とザワつく。「踏切で直前横断がありました」と車掌。1日に2回もすんなり進めなくなるなんて御免だ。8分遅れで駅に到着した。
先程ちょっかいをかけていた男子の集団は、別の車両に移動した模様。それでも別の男子のキャッキャする声が響く。頼むからもう少し静かにしてくれ。
30分程で中学生軍団は去っていき、車内も空席が目立つように。
若さがあれば未来への希望は持てるが、過去の経験はない。老いていけば、今までの経験でなんとかできることもある。決してマイナスだけではない。経験を積む、学ぶことがどれだけ大事か、痛感した。