娘には負けたわ

何ヶ月か前のある日、行事が重なって私は疲れ切って、昼間なのに寝てた。
家事も済ませたし、子供達は学校。予定もなく、私が休養することになんら問題はなかった。
私は夕方の5時に起こして、と子供達にLINEして寝た。
娘はその日のその時、やる事が沢山あったのに、「全てうまく行かずに悔しくて一人で泣いた」
と、私を5時に起こしに来た時言った。
(かわいそうに。)
私は娘を抱きしめて、
「そんな時は起こしていいのよ、一人で泣いたらダメなんよ」
と、打ち明けながらも泣く娘を抱きしめながら頭を撫でた。
その数ヶ月後、過去のことで息子が私にいらぬことを言ってきた。
そのいらぬこと自体は気にしなかったんだけど、小さかった子供達は何も知らない。
色んな記憶が、一気に蘇って来る。
知らなかったのだからそう思えても仕方のないことだった。
それでも私は悔しかった。
泣きたくて息子にあたった。「早よ寝なさい」
それだけだったけど、口調はキツかったと思う。
(早よ子供達よ、寝てくれ、泣きたいんだ。頼むから早よ寝てくれ、、)
それだけ願いながら、頭の中は悔しさがグルグル回る。
私は子供達の前で、泣かないように寝そべって、ひたすらツムツムのゲームをした。
それでも涙は一雫とつたってくる。
バレないように全力で神経をツムツムに向けた。
幸い息子はそのまま二階に上がって寝てくれた。
なのに娘が二階に行かない。
そんな時に限って、洗面所で娘が棚からガラガラ音を立てて物を落とす。
仕方なく「なにしてんのよ、、」と、声をかけて来たけど。
それから再び、私は楽しくないツムツムに全神経を向けた。
早よ寝てくれたらいいのに、娘が擦り寄って来た。
あぁ、もうダメだ。
娘を抱きしめた途端、過去がフラッシュバックしてきた。
涙と共に発作が起き、過呼吸になる。
慣れた手付きで背中をさする娘。
慣れた口調で
「セニラン(安定剤の名前)持ってこようか?何gにしようか?」
「大丈夫、大丈夫、息して」と、どっちが親か分からない。
情けないと思うほど、娘に抱きついて泣いた。
発作がおさまり、涙も落ち着いて来た時、あったことを話した。
我慢してきたこと、悔しいこと、私の味方が私の親だということ。
子供達がいるから頑張ってること。
「みんなが寝たらひとりで泣こうと思ってたのに、バレちゃったね」
と言うと、娘は
「お母さんが言ったんでしょ、ひとりで泣いたらいけないって」
よく覚えてたな、娘。
娘のためにも嫌なことがこれから先、待っていたとしても、我慢したとしても、生きてないと。
くたばっていられない。まだ。
私の一番の大事な味方は、ここにいた。
「好きなもの食べて寝んちゃい、私(娘)のチョコパイはダメだけど」
と、言い残して娘はその二階に上がって行った。
明日チョコパイ、倍にして買っておけばいいか。
娘の特別なチョコパイをもらって、その日はダイエットをお休みして、チョコパイをひとついただいた。
やっと寄せ植えシリーズの絵を全て書き終えた。
色々イメージしてたら、冬になってしまって、季節外れになっちゃったけど。