私が今までで1番、おぁぁあああ!となった話。

それは、私が高校生だった頃の話。
それはいつもと何ら変わりのない、土曜日の正午過ぎ。私はサッカー部での練習を終え、1人電車に揺られていた。私は車両端の4人掛け席に座っていた。席はちらほら空いており混んではいなかった。
斜め前を見ると、よれたスーツを着た中年の男性が目に入った。中年の男性はつり革に捕まってはいるもののフラフラしていた。その前には女子高生が座って寝ていた。女子高生は膝の上に鞄を置き、その上に手を重ねている状態だった。
フラフラしている男性を見ていると、なんと、男性の口からよだれが垂れているではないか、立ったまま熟睡するという荒技を披露したのである。しかも不幸な事に、そのよだれは女子高生の手の甲に落ちてしまった。私は(うわぁ...かわいそうに...これ電車で絶叫するんじゃないか?笑)とか考えながら様子を静かに見守っていた。女子高生は深く眠っていてまだ気付いていない、その間にもう2滴のよだれの着地を確認した。そこで男性のよだれは止まった。
ようやく異変に気付いたのたか、やっと女子高生がんー?と目を覚ます。
私(くるぞ...くるぞ...ワクワク)
ずるずるっ!
私(・・・・・は...?)
女子高生は手の甲に落ちているよだれが自分のものだと勘違いし「やべっ///」な感じでおじさんの唾液をすすってしまったのだ。
あ...ああ....おぁぁああああ!
私は心の中で絶叫した。それと同時に、これは教えるべきなのか、黙ってるべきなのか、究極の2択を迫られた。いや、教えたところで事実は変わらない、でも今なら次の駅で降りて口をすすいで...くっダメか!もう呑み込んでしまっている。これはやはり、知らぬが吉か、しかし....
そうこう考えているうちに私の降りる駅に着き、何喰わぬ顔でその場を後にした。
あの時の女子高生ももう大人か。元気でやっているだろうか。知らなくて....良かったんだよな?