昨日は夜中1時までうだうだしてノー... by まいこ | ShortNote

昨日は夜中1時までうだうだしてノートを書いて、ようやく気持ちが晴れたと思ったのに、朝起きたらまた元通りである。今日Mさんに会う約束をしてしまった。会いたくない。
Mさんといると元彼を思い出すときがある。今がそれだ。それは、「あなたに夢中です」という態度が、わたしにはほとんど元彼と同じように見えるからだ。Mさんは、家の合鍵をわたしに渡していつでも来ていいと言ったし、スマホのロックもかけない。(それは防犯上よくないと思うのだが。)これなら心配する必要もないやろ?と誇らしげに彼は言うし、彼にできることはこれ以上ない、その通りだ。わたしの問題である。「行動やその人の性質を持って相手を信頼する」ということが、わたしにはすっかり分からない。
わたしは、元彼のことをちゃんと見ていた、と思う。違和感を覚えることは最初からあったし、彼の気持ちの変化を的確に感じ取っていた。でもその違和感を、わたしは見ないことにした。そうする以外に、何ができるのだろう?本当に友人と出かけたのかと問い詰めて、スマホを見せてと強要すればよかったのか?そんなことは、わたしはこれからもしない。事実は重要ではない、わたしが信じるか、信じないなら離れればいいだけのことだと思う。つまり当時のわたしは信じることにしたわけだ。
なぜなら彼が好きだったからだ。その前に散々辛い思いをしたから、ちゃんと自分が好きだと思える相手と一緒にいたいと思った。大らかで楽天的、誰とでもすぐに打ち解けて、優しくて人好きなところ、前向きさや仕事への熱心さも、わたしにはない美点で眩しかった。その長所はピッタリとわたしの欠点を補うように思った。少し見栄を張るところ、無趣味なこと、自分のステータスとして物事を捉える節、そしてささやかな違和感は、その美点の前には取るに足らないものに思えた。
ねえ、君のことを信じたいけど、君の行動は疑わしいとしか思えなくて、そうやって疑う自分がしんどい。だから、一度友達に戻ってほしいの。
わたしがそう言って泣いたのは、彼と別れる1ヶ月前で、そしてそれが最後のデートになった。問題が発覚したとき相手の女性は怒って、その後泣いていた。
付き合い始めたころは冷たくて、他に女がいるとか酷いことばっかり言って、すごく辛かった。でも、一緒に旅行に行ったり楽しくて、上手くいってるって思ってた、それなのに最近また冷たくなって、ずっと不安だった…
 彼は、わたしと彼女との前では違う態度を取っていたのだ、ということがそのときわかった。わたしが見ていた、大らかで優しい彼はなんだったのだろう。意地の悪い態度を取る、そんな人は知らない。彼はわたしの前で、苛々したり、落ち込んでいたり、そんな素振りを見せたこともなかった。いつも明るくて前向きで、会うと自分の悩みが些細に思えた。でもそれは、おそらく彼の虚勢だったのだ。
ねえ、わたしと付き合う時にはもうこの人がいたんでしょ!?なんでそう言ってくれなかったの?
 彼はぐうの音も出なかった。ごめんね、あなたたちが付き合った時は、本当にわたしたちは付き合っていなかったの。わたしがずっと返事をしないでいたから。口には出せなかったが、申し訳なかった。彼女が泣いている間、わたしは涙が出なかった。
彼女が帰った後、彼は彼女と別れると言って電話した。わたしは、彼のことをもはや全然信じていなかったから、その会話をずっと聞いていた。
じゃあ、その人と付き合うってこと?
…もう俺のこと気持ち悪いって言ってる。わからない。
でもそこにいるんでしょ?じゃあ許してくれるんだよ、だって優しそうな人だったもの。そんなのずるいよ、そっちは2人でいて、わたしは1人なの?いやだよ、わたしだって別れたくないよ。いやだよ…
 まさかそうくるとは思わず、徒に傷つけたことに良心が痛んだ。わたしが優しそうな人?そんなわけない。彼は電話を切った。
もうこれ以上は、俺にはできない。
 じゃあいいよ、とわたしは言った。途方もなく疲れた。彼女と別れてみろなんて、売り言葉に買い言葉で言っただけで、どっちみちわたしは彼と付き合い続けるわけにはいかない。だから、どうでもいいことのはずだ。
どうでもよくなんかない。わたしの好きだった人はどこに行ったんだ。好きなん?と言うのが彼の口癖だった。おれのこと好きなん?という意味だ。その答えは、今となってはすごく虚しい。