飴玉

飴玉が好きだ。
口の中にひとつ放り込んでコロコロと転がしながら何かをすることが好きだ。
例えばゲーム。飴玉が溶けるまで存分に集中できる。溶けた頃には集中力も切れているから味の余韻を楽しみながら休憩ができる。
読書の時の飴玉も好きだ。頭を使うことをしている時の甘いものはなんとも素晴らしい。甘い飴玉なら手も汚さず口の中だけで完結する。
飴玉の中でもチュッパチャプスが好きだ。バラエティ豊かな味と大きさが私好みだ。チョコバナナ味やキャラメルポップコーン味なんていうものにどうにも心が踊る。棒がついているのもなんだか嬉しい。昔からタバコのように咥えてみせて大人を演じることが好きだった。
しかしたまには黄金糖も食べたくなる。あの味は縁日の味だ。色こそ縁日のものには劣るが味はあの時の味だ。口に放り込むと素朴な甘さが口に広がる。縁日でごった返した神社の味がする。
しかし、黄金糖は2個も3個も食べられない。あの味は1つだけだからいいのかもしれない。
ほんの少し贅沢をしている気分になれる。
そんな飴玉は私を楽しませてくれるから好きだ。