仲直り

仲直りが得意、と言えばおかしいが、私は仲直りをするのが早い。多分、直ぐに怒りを忘れてしまう性格のおかげだろう。昔大喧嘩した幼馴染も世界一仲がいいと胸を張って言えるし、私がブチ切れたあの友人も今ではなんでも相談出来る友だ。
しかし、私のこの性格には、欠点があった。他人のことが分からないのだ。私は、基本怒らないし、怒ったところですぐに忘れてしまう。欠点なのは、皆そんな感じだと勘違いしていたこと。
正直、私の周りにはそういう人が多かった。その影響もあるのだろうが、良く考えれば、人の気持ちを分かろうとしない最低なヤツだ。
これが、私と親友の間にヒビを入れた。私は、親友の事を分かろうともしなかった。なんで避けられているか、何に怒っているのか。そんな事も考えず、「なんで!?」とめちゃくちゃに怒りを投げて。でも、こんな性格だから、「いずれ、仲直りするさ」と思っていたのだ。こんな考えが、火に油を注ぐことになった。
別の友人から、親友が怒っている理由を聞いた時、血の気が引いた。原因は、私の不注意。彼女の私に対する信用を壊してしまった。もう、立て直せないほど粉々に。
すぐに謝った。許してもらえる訳では無いかもしれない。怖かった。嫌われたくなかった。私の謝罪に彼女は、「私もごめん。大丈夫!もーいいよ!」と言ってくれた。
でも
現実は、甘くない─
目を合わせてもらえなかった。
話してはもらえなかった。
仲直り、できなかった。
心臓がバクバクなって、痛くなる。
目の前がぼやけた。
仲直りが上手いなんて言えたもんじゃない。
けど、
もう一度仲良くできる日まで
努力する。0からでもいい、信頼を積み上げられるように。