Sさんから久しぶりにメールが届いた... by まいこ | ShortNote

Sさんから久しぶりにメールが届いた。その中に、とあるルートで明日から山に登ってくる、抜け駆けしてごめんなさい、ということが書かれていた。その後には、わたしが誘ったルートの快諾と日程調整の内容が続いていたけれど、読んだときの脱力感、悲しくてしばらく返事を放置してしまった。
抜け駆けといったって、わたしにはそのルートを歩く自信も技術も体力もない。だから仕方ない。仕方ないのだ。だけれど、一方的にわたしばかりがSさんを誘って、彼にとってはわたしといる時間などボランティア活動みたいなものなのだろうなと思うと、空しい。そんなことわかりきっていたのに、何をいまさらわたしは落ち込んでいるのだろう。
最近ボルダリングの調子が良くて、級が1つ上がった手応えを感じていた。みんなにも上達したと褒められて、ちょっと調子に乗っていたら、この仕打ち。わたしがようやく1歩進んでいる間に、Sさんはどんどん先を行く。追いつくことができない。
でも、わたしはこういう人が好きなんだろうな、と思う。会社の先輩にしてもそうだ。50歳になっても、新しいスポーツに挑戦して、そこでグイグイと上達していくところがかっこいいと思う。過去の話ばかりをする人よりも、これからのことについて目を輝かせて話す人が好きだ。…好きなのだけれど。
それはあくまで憧れで、結局わたし自身は安全地帯で遊んでいるのが好きなのだろうか。根っこに染み付いた、安定志向。
昨日は21時半に眠くなって、朝の6時までぐっすり眠った。朝起きたら肩が凝っていたので、寝過ぎかもしれない。登山とボルダリングの筋肉痛も残っている。それでも、これまでの肉体的な疲れがリセットされているのを感じた。貴重な晴れ間だから、家を出る前の時間になんとか洗濯機を2回回す。シーツを洗って干して家を出る。帰ったらいい匂いがするだろうな、と考える。
確かに、こういうのも幸せだ。間違いがない。気が向いてとある占いを見たら、「あなた自身もわかっているだろうけれど、あなたの大敵は退屈です」と書かれていた。確かに、退屈から逃げるように過ごしている。退屈を誤魔化している。わたしは誤魔化すのが好きなんじゃないか、という気がする。