『熱血』に夢を見る大人たち

私は数年前からドラゴンズファンになった。……つまり、Bクラスのドラゴンズしか知らない。
今年与田監督が就任し、ファンやOB(なのか記者が作った架空の人物なのかはわからないが)から与田監督に求められていることがある。
『熱血指導』だ。
特に若い世代からより強いドラゴンズを知っている大人の世代からこの意見はよく聞かれる。おそらく、与田監督が故・星野監督の薫陶を受けているからというのが大きいだろう。
繰り返すが、私は強い時代のドラゴンズを知らない上漫画でもスポ根ものなどとは縁遠い青春を過ごしていた二十代の人間だ。
だからというのもあるかもしれない。熱血指導というものに今のスポーツ界が抱える問題であるパワーハラスメントにつながりかねない危うさの印象しかない。
熱血指導で強くなるというのなら、なぜスポーツ界全体が熱血指導から離れようとしているのだろうか。スポーツ科学が広まり、根性論や精神論の限界と悪しきところが見えたからではなかろうか。
教えられる側の意識も変わっている。特に最近の頭のいい若者は熱血指導とは真反対のところにいるように思う。
熱血指導、という耳障りのいい言葉に、夢を見過ぎではなかろうか?