手相への決死の凄み

占いに行ってきた。私は字画だといい結果を言われない。だから手相を占ってもらった。普段から手相のシワをつける体操をしたりペンで線を書いている成果をみせるんだ!
手相への決死の凄みをみせてやると思って電車に乗った。
ショッピングセンターのブースの周りをうろうろして値段などを見定めていると、中の占い師さんが私をじっとみていた。もしかして今の行動で性格とか当てられたらどうしようと不安に思いながら敷居をまたいだ。たった2000円ごときで迷うなんてまごう事なきケチであろうがばれたかもしれない。
みてもらえるものは恋愛や仕事、金運などだった。
私は仕事をみてもらうことにした。美術に向いているのかそれがききたかった。でも仮に向いてないと言われても私は続けるんだが。
いきなり手の甲をみせるように言われた。すると『いやー繊細だね感受性が凄い。感性が豊かな人だね』と言われた。感性が豊かかは定かではないが感受性はありあまっていると思う。他人に売れるくらいあまっている。
例えば他人の表情や口調でその人の言いたいことが分かる。他人が相談してきて落ち込んでいると私まで悲しくなって泣いてしまう。映画や音楽などで感動すると何日か立ち直れない。こういうことは幼い頃からずっと続いていた。そして占い師さんは私にこう告げた。『あなた苦労してないわね?ずっと順風満帆な人生ね』はいざんねーん違いまーす。
めちゃくちゃ苦労している。親からは辛酸なめ子といわれるくらい辛酸なめつくしている。だけど占い師さんを不快にさせたくなくて、『やっぱり苦労してないってばれますか?』と卑屈な笑みでフフフと笑ってしまった。人生辛いことばかりでミジンコになりたいと10代の頃思っていた。そんな私の手相には苦労は出ていないようだ。もう自分なんて嫌だミジンコになりたいと思っていた私の闇は深いと思う。しかし手相だと来世も私に生まれてくるの☆人生ハッピーなの!という感じなのであろう。
その次に言われたのはあなた霊感が高い!であった。ひええーと後ずさりして尻餅をうちそうになったがこらえた。私はお化けゾンビその他これに類するものが何より嫌いだ。よりによって霊感なんていらないよ!そんなものいらないから美術のセンスをくれよ!しかし占い師によるとこれはイマジネーションや直感があるという意味でもあるらしい。それならばよかったとほっとひといきついた。おばけなんかみてもただ恐ろしいだけだ。ただでさえ怖い話をきいたあと、トイレやお風呂にいけなくなるというのにこれでは日常生活が送れない。
他に言われたことはもう忘れつつあるのだが〔メモを取っておけば良かったワーキングメモリーがないのだ〕純粋で裏表がない、先祖に守られている、個性がひときわ強い、文才があるだったと思う。記憶が確かではないから私が言われたかったことを捏造した可能性もある。今回占いをうけて嫌なことは全然言われなかったのでラッキーであった。それどころか10分褒められっぱなしだったのでニヤニヤもとまらなかった。そして突然ピピピとタイマーがなって、占いは終わった。
占い師も仕事だからちゃんとタイマーをかけて、時間延長料金とかもとるんだろうなあとぼーっと考えていた。
なるほど仕事なだけあってきっちりしている。