オールウェイズ・けだるさ

 なんだか最近気だるさが抜けない。
 肩から腕にかけて力が入らず、目の奥が少し重い。頭がどこかぼんやりとして、いつもならばしっかりと持てる意識が、まるでコーヒーにミルクを混ぜ始めたような色になってしまっている。集中したくてもなかなか出来ない。持つためのモチベーションが保てない。そんな気だるい状態がここしばらく目立っている。
 そりゃあ毎日四六時中って訳じゃない。仕事中やお話を書いてる時なんかは集中出来るんだけど、そうじゃない時の気だるさが凄い。そういう時は仕事やお話どころじゃない。能動的な趣味はもちろん、受動的に出来る趣味もほとんどダメ。アニメ見てもゲームしても音楽聞いても、なんかもう嫌になっちゃう。やる気スイッチ僕のは一体どこにある?
 しかし僕はここで、はたと気付いた。趣味にやる気スイッチ? そうだ、僕らは何をするにもやる気スイッチが必要だ。……って事は、そのスイッチが入っていない状態である、この気だるい状態こそが僕のノーマルモードではないだろうか。仕事してる時、趣味してる時など、集中状態はハイパーモード。家に帰ってリラックスしてる時、「一人」ではなく「独り」の時など、何も気兼ねしない状態(気だるさを感じる状態)はノーマルモード。そういう考えはどうだろうか。
 思えばそうじゃないか。仕事や趣味は集中するから分かるけど、例えば休憩中に人と話す時、買い物でお金を計算する時、手帳見て予定を考える時、ShortNoteを読んで笑っている時、僕らは意外と頭を使う。「今はリラックスモード!」と思った所で実はこっそりハイパーモード入ってるんじゃないか? 入ってなくても、半ハイパーモードって感じで。
 そうやってモードを知らず知らずにハイパーにしてしまう僕達は、それがハイパーだと気付かずこっそりと疲れていって、そしてよくわからない気だるさを相手に挑むハメになる。戦おうとしても疲れているからモードを切り替えるスイッチが押せない。だから、いつもなら無意識で押せるスイッチを僕らは押せずに混乱してしまって、結果まともに戦えない。
 最近気だるさが抜けない人。僕だけじゃなくて他にも居るかも知れない。
 でもそれは異常ではなく、通常なのではないだろうか。「集中出来ない」とイライラするのではなく、「僕の中の僕が疲れてるんだ」と考える方が、よほど良いのではないだろうか。仕事中にそうなるのは困るけど、そうならないようにお休みってのがある訳だし。
 ……もしかしたら、このモード変換スイッチを押せないようにしているのは「僕の中の僕」自身なのかも知れない。「何も出来ない時間を大事に、気だるい自分を受け入れて過ごせ」と、そういうメッセージなのかも知れない。
 僕らはいつでも気だるいのだ。だけど、それでいいのだ。
 それがいいのだ。