豊かで生きづらい国

連休中、暑かったので子供を連れて海へ行った。
日が傾いて、人が少なくなってきた砂浜にワイワイやってきた10人くらいの若い青年たち。
大学生くらいかなー。すごい元気だなー。
えっ、ここでサッカー始めるの!?
オイオイ、周りに子供いるのに、ボール当たったらどうすんだよ…。
なんて思って見ていたら、どうやら話しているのが日本語じゃないようだ。
大盛り上がりの一団をよく見ると、1人のTシャツにベトナムの国旗がプリントされていた。
ああ、そうか。彼らにとってはこれが日本での数少ない娯楽の一つなのか…。
前に実家に帰省していた時に、ベトナム人の男女が3人「オマイリさせてクダサイ」と言って訪ねてきたことがあった。
話を聞くと、近所の工場で働いているらしい。
ベトナムのお寺とは大分違うけれど、彼らはご本尊に長々と手を合わせながら涙を流していた。
ちょうどその時、ベトナムでは大規模なデモがあって日本でも大きく報道されていたというのもあったのだけど、きっと母国を離れて色々辛いことがあるんだろうな…とそっと見守っていた。
主人の会社で、日本に研修に来るフィリピン人研修生は、休みの日に遊びに行くお金が無いので、みんなで寮のある小岩から1時間近く自転車をこいで舞浜に行き、ディズニーランドの花火を外から眺めるのが唯一の楽しみなんだそうだ。(フィリピン人は花火大好き)
日系企業に就職して、日本へ研修に来られるようなフィリピン人はフィリピン国内では中上流以上の家庭なんだけど、それでもやはり日本で生活するのは大変なのだ。
以前フィリピンで生活して、今まで暮らしていた環境とガラリと変わってしまった戸惑いとか、文化の違いとかで色々大変な思いをしてからというもの、日本で暮らす外国人の人と出会ったら優しくしてあげよう…と思うようになった私。
迷惑と紙一重な感じで盛り上がるサッカー集団を暖かく見守りながら「辛いことがあってもがんばれよ…!」と心の中で励ましたのでした。