アクマの見方

「はぁ〜……」
「すごいため息だな」
「ちょっとねぇ〜。聞いてくれる?」
「いいよ。どうしたん?」
「うちの部活に新しい子が入って来たって話したじゃん?」
「おぉ、なんかやたらブリッコだって言ってた?」
「そうその子。あの子さー、彼氏出来たんだってさ」
「へぇー。でも、それでなんでお前が凹むの?」
「いや……、あの子には彼氏居るのになぁって」
「自分は独りだって?」
「そう。それにさ、こないだ出たばっかのバッグも持ってた。サマンサの奴。あたしも欲しかったのに。きっとその彼氏に買ってもらったんだ」
「お前も買えばいいじゃん」
「一緒だと意味ない」
「……羨ましいの?」
「羨ましい。ムカつく」
「彼氏にバッグに羨ましいって。煩悩の塊だなお前」
「煩悩じゃない。ただ私は、寂しがり屋なの」
「は?」
「誰かに見てもらってないと寂しくてやんなっちゃうのよ。だから彼氏が欲しいし新作バッグも欲しい」
「俺は違うと思うが」
「違う?」
「そう。お前は寂しがり屋じゃなくて、そのフリしてるだけ。ただの劣等感の塊だ」
「れっとうかん?」
「常に自分が優位に立てる相手がほしいんだよ。誰かが横に居ないと比べられなくて欲しがる。その気持ちを寂しいんだと思い込んでるんだよ」
「……なにそれ」
「気付いてないのか。でも、そうだとしても辞められないんだよな。いくらバカバカしいと言われても、自分ではそれが辞められない。それが業ってものだ」
「……しらない」
「サマンサ行くの、付き合ってやろうか?」
「……ん」