泥水の臭い

うっかりした感じじゃなくてね
自分が持ちきれない他人の秘密を
勝手にペラペラしゃべってしまう人達は
自分だけはスッキリしたのかな…

私はそれを聞かされてから
重たくて楽しみがなくなったよ
頑張ってポーカーフェイスで
大人ぶったけどもうすでに無理だった
工夫はしたけど
知らない顔できるほど大人ではなかった

口の軽さは罪だよね
他人の知られたくないことを
裏ではペラペラしゃべっても
裏切っているという
罪悪感がないみたいね
その行為を見てただ悲しかった
裏切られている人が可哀想になった

きっと信じて心開いて
打ち明けたのだろうに
知らないところで呆気なく
しゃべってしまう人達とは思わず

私はそれらの人達を信用しなくなった
表では平然と付き合うのを見て
ああ、利用してるんだなと思った
そして私も鬱憤ばらしに利用されたのだろう

利用しあっていく世界…だと知った
わざわざ知りたくもないこと
どうしてわざわざ言いにくるのか
わからない…
知らないでいる私がバカじゃないのって感じだった
みんな思い知らせてやるって顔してた

いろんなことには理由がある
言えないまま
ただ強く言われ決めつけられ
何にも言わせないまま

ただ静かに
頑張ってねと思っている
きづいたらいいなと
期待もなく願ってはいる
いや気づかないままでいいのだろう
私はもう少し成熟しないといけないみたい
臭いを感じなくなるように

ドロドロした沼みたいな臭いと
場末の下水道みたいな空気
鼻について離れなかった
私の知らなかった情念ばかり渦巻く人達
あんまり沼に巻き込まれないといい
ピュアなものが濁ってしまうから
それこそが彼らの本当の目的なのだろうけど

お喋りな人達にはカケラもない
ピュアな輝き
低い低い波動の世界に引き摺り下ろそうとしてるみたいに見えた
御涙頂戴のまるで異質な世界へと

口は禍
何も語らないのがいい
喋らないのは思いがあるから

私が言われた事の全てを忘れて
何にも感じないで
ケロっとしていられる日まで
長年はかかりそうだから
本人の許可なくもたらすなんて…

こんな事は10代でもあった
お喋りなペラペラ人間はみんな同じ感じ
裏で悪く言いじわじわと足を引っ張りながら表ではまるで違う顔…
何にも知らない人にわざわざ言いにくるのは何のためなの?
拗らせたコンプレックス
ぶつける人や場所を間違えているよ
綺麗事だけの世界などないって
とっくに知っている
消えてしまったものがたくさんあるけど
誰かが書いていた
可哀想は愛しいに近くて
愛しさが生まれたのかもしれない

泥の沼に咲く花
水面下は複雑にもつれた根っことヘドロだとしてもきっと大丈夫

あの不思議な甘い夢みたいな日々は
一瞬でなくなって
可哀想から愛しさになっていたのかな
それは意図しない時に起きた
天災みたいだった

泥水の臭いを知れって
愛しさとともに

#詩のようなもの
#愛しさが生まれたのは
#映画観てるとふと浮かんだこと