時々、昔付き合っていた人のことを思... by まいこ | ShortNote

時々、昔付き合っていた人のことを思い出して悲しくなる。これは、おそらく他にこれといって悲しいことがなくて、単に生活に必要とされる悲しさ成分の補充のためなのではないかと思う。でも悲しいことには変わりはないし、さっさとこの感情を切り上げたい。だから、書いてスッキリしないかと思って書くことにする。
いまだによく覚えているのだけど、彼は知り合った当初から部署に入ってきた後輩の話をしていた。OJTの担当が少し気難しいから自分が時々教えてあげること、情緒不安定でよく相談されること。こないだは夜中に泣いた電話がかかってきて、家まで行って話を聞いたんだ、と。わたしは彼から告白されたが、保留にして友人としてその話を聞いていた。
ねえ、その子が精神的に不安定ならなおさら、そんなことをするのは良くないと思うよ。女性の家に夜中に上がるなんて。彼女が好きでもないし、とことんまで面倒を見てあげる気もないのでしょう?わたしにもその子にも失礼だと思うよ。
彼は、否定されたことに驚いたみたいだった。でもその通りだからもうやめる、と言っていた。まさか、その後輩と二股されるとは夢にも思っていなかった。彼に返事をしたとき、「もうまいこのことは諦めてよそにいこうかって揺らいでた」と言っていた。
まいこに返事をもらって、彼女とは別れなきゃと思って、最初は冷たい態度をとって嫌われようと思ってた。でも一緒にいるうちに、彼女の良いところも見えてきて一緒にいるのが楽しくなって、どうしたらいいか分からなくなった。
彼はそう言っていた。それは嘘ばかりついていた彼の、限りなく事実に近い言葉なんじゃないかと思う。少なくとも、事実の側面の一部ではあると思う。ただタイプの違う2人の女性を楽しんでいた、ということが事実の大部分だとしても。彼は、わたしに優しさや甘い言葉をたくさんくれた。でも、よく覚えている、遠距離で会う約束をしていた週末の前に、体調が悪くなったと連絡をしたとき。会いに行って看病したいけど、今週末はやめておこう、と彼から返事が来て、わたしは違和感を覚えたのだ。以前の彼なら、絶対にわたしに会いに来ていた。おそらくその時には、彼女といることが楽しくなっていたのだろう。
別れる前に、諦めをつけるためにスマホを見せてもらった。着信非通知にしてあったのは、わたしとその彼女、それから別れた元妻だった。彼は、元妻にも会っていた。結婚してすぐに奥さんが遊び歩くようになり、彼女の両親からも謝罪されて離婚を勧められたと言っていた。それが本当なら、彼にとっては手酷い裏切りだったんじゃないのか、それなのに、なぜ?彼は、わたしと後輩の彼女とでは態度が違い、わたしに甘かったと思う。遠距離による付加価値も大いにあっただろう。要するに彼は、遠くのわたしと手近な彼女で揺れていたわけだが、本当は、わたしも彼女もどうでもいい存在だったんじゃないのだろうか。
そうだ、わたしは、どんなに甘い態度や愛情を示していても、結局彼は本当はわたしのことを大切にはしてくれなかった、つまり本当には好きではなかった、そのことがずっとずっと引っかかっているのだ。彼がわたしを選んだとしても(もちろんこちらからお断りだがそれはまた別の話)、それは条件的に導き出されただけで、愛情とは別だったのではないか。それを彼自身も自覚していなかったのではないか。ある意味、彼は自分を騙してわたしを好きだと思い込んでいたのだ。
いや、そんなことはずっと前からわかってる。わかりきったところに到達してしまった。でも不思議とスッキリした。これがノートの力である。さあ、寝よ寝よ。