過去のノートに、目が綺麗過ぎて直視... by まいこ | ShortNote

過去のノートに、目が綺麗過ぎて直視できない、会うと挙動不審になる、ということが書かれていた。そういえば、そんなときもあった。慣れてからは、よく山の話をしていた。その時彼は結婚していたし、わたしに興味がないのがわかっていたので、安心していた。おしゃべりで、裏表がなくて、単純そうなところが弟みたいだなと思った。
最初のハードルは高いのに、一度心を開くとガードが緩すぎる、という指摘をわたしは受けたことがあるが、本当にその通りである。好感を持っている相手のアプローチを拒否するのは、なかなかに労を要する。でも頑張ったわたしは偉い。
おれは一途やからまだ諦めない、と彼は言った。ああ、男の人ってみんなこう言うのかな。返事は1年くらい待てるよ、と言った元彼は、わたしが返事を悩んでいる間に会社の後輩にアプローチを受けて、結局終始二股だったんだけど、それはどう考えたらいいのかな。どうせこの人も、近くに可愛い子がいたらコロッといくんだろうなあ。それなら、言いたいことを言わせておけばいいんじゃないかな、一途なおれっていう自己満足に浸らせておけば。
そんな風に彼を見下す自分を恥ずかしく思う。わたしの心はどうしてこんなに見すぼらしくなったんだろう。彼には、「女性に裏切られたからといって、自分の誠実さを失ってはだめです」と偉そうなことを言ったのに、わたしこそ全く誠実じゃない。真正面から向き合おうとせず、彼の気持ちを蔑ろにしている。あなたのその気持ちは一過性のただの甘えなんです、と言いたいし、事実そうだと思う。でも彼がそのことを理解できるとは思わないし、気づかない以上、彼にとってその気持ちは本当なのだろう。どうやったら、傷を広げずに済むのだろう。
彼が誰かにコロッといくまで、わたしが流されなければいいのかなあ。コロッといかれたらいかれたで、またわたしも傷つくんだろうなあ。これじゃあまるで精神修行か、ボランティアじゃないか。なんだか、わたしはいつもこういう役回りな気がしてきた。かませ犬的な。酷いじゃないか、神様。
追記
おれは面食いやから、と言われた。だめだすごく悲しい、自分が無になったみたいな感じがする。わたしって何なのだろう、誰にとっても、本当に都合の良い存在でしかないんだな。彼は本当に単純な人で、そういったわかりやすい価値観で生きていて、だから悪気が全然ない。褒めているとすら思っているかもしれない。でも踏みにじられたような気持ちになる。
Sさんは、わたしの好きな人は、一度もわたしの容姿を褒めたことがない。会いたいと思う、本当に、切実に。